日々の活動Blog

【依頼講座】『ファーラ』にて体験講座を行いました!

2017年11月25日(土)
会場 山形市男女共同参画センター『ファーラ』
実施プログラム 「カラフルリズム」


雪がちらつく最近の山形市内…
この日の講座も寒い日となりましたが、寒さにも負けず!多くの方に講座にお越しいただきました。

本日の講座は、山形市男女共同参画センター『ファーラ』様 企画のDV防止講座内で、ご依頼を頂戴しての講座でした。
今回実施したプログラム「カラフルリズム」。
オイルパステルを用いながら、いろいろな色の線・点・面をさまざま組み合わせて、作品の中に自分だけの心地よい「リズム感」を感じながら抽象作品を仕上げていきます。

 

ゆったりとした、穏やかな曲が流れる会場の中で、どんどん、自分の作品の世界に入り込んでいきます。
一つ一つ色を重ねたり、線を描き足したり、色を塗りこんでいくと、変わる画面の変化に、みなさん描く手が止まりません!

  

…そしていよいよ完成!最後は鑑賞会です。
近くで見ていた作品を改めて離れて見てみると、また違って見えてきて、新たな発見も楽しめる鑑賞会。
それぞれの作品から、立ち上るようなエネルギー、画面からはみ出していくかのようなパワー、参加者の思いがたくさん詰まった「リズム」が感じられました。

    

さぁ、講座の最後にはちょっとしたサプライズ!
みなさんの作品をつなぎ合わせて、ひとつの大きな作品として飾ってみました。参加者からも「お~!」と声が!
  

鑑賞会の中での短い時間ではありましたが、みなさんの作品それぞれが光って、世界に一つだけの「一期一会」の作品となりました。

講座にご参加いただいた方の感想をご紹介します。
「スタッフの方のアドバイスが参考になりました。あっという間の2時間でした。楽しかったです。」(30代・女性)

「初めて『カラフルリズム』という言葉を聞きました。小さい子から年配の方まで、楽しくできるものだと感じました。実際にしている人が『心地いい!』と感じることがとても素晴らしいのではと思いました。」(40代・女性)

「もっと自由に描ければよかったとみなさんの描いた作品を見て思いました。こんな描き方もあるんだなと思いました。娘にも体験させてみたいと思いますが、家で自由な時間でできたらいいのにと思いました。」(40代・女性)

「無心になって取り組んだわりには出来栄えが少しがっかり。良し悪しではないとわかっていてもこれはもう少し掘り下げていかねば!と感じた時間でした。」(50代・女性)

「感性のまま描くという行為にとても癒しを感じました。ひとつひとつの作品がアーティスティックで魅了されるものでした。ありがとうございました。」(20代・女性)

「自由に絵を描くことができて、とても楽しかったです。」(50代・女性)

「枠にとらわれずに色々と描くことができて、とても楽しかったです。また機会があれば是非参加したいです。ありがとうございました!」(30代・女性)

「オイルパステルを使って自由に描くことが久しぶりに楽しかった。他の人の作品がみんな違ってみんなよかった。」(30代・女性)

「いままでオイルパステルを使ったことがないから楽しかったです。またやりたいです。」(9歳・女性)

「夢中になって遊びました。うまく描かないでと言ってくれてありがとうございました。」(50代・女性)

「とても楽しかった。最初のステップからそれぞれが自分の思いで作り上げた作品はとても興味深いものだった。とても楽しい体験になりました。ありがとうございます。」(50代・女性)

「初めての参加だったのですが、楽しむことができた。もっと参加者同士のコミュニケーションができるようにプログラム構成するとより一層楽しめるのではと思いました。」(20代・男性)

「楽しくて、手が止まらなくなりました。もっと大きな作品?!を描いてみたいと思いました。」(50代・女性)

「自由に…が逆に難しく感じたが、やっていくにしたがって楽しくできました。『正解がない』という言葉が残りました。」(50代・女性)

「スタッフの方々も親切に接してくださったので、よかったです。」(30代・女性)

今後に活かす、励みとなるお言葉、ありがたい感想をたくさん頂戴しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

また、ご依頼をいただきました山形市男女共同参画センター『ファーラ』様に、この場を借りて御礼を申し上げます。
ありがとうございました!

 

 

【依頼講座】らふらんす大江に行ってきました!③

20171013()

依頼講座
会場 
総合福祉施設 らふらんす大江
プログラム 「プリってぃピーマン」

 今年度3回目の訪問です。
本日のプログラムは「プリってぃピーマン」。
ピーマンのヘタのまわりやおしりのプリプリしたところなど、じ~っくり観察して…
制作スタートです!

 

 絵の具を指で伸ばした跡がおもしろい筋に…
 

重ねて、深みのある色合いに…
  
臨床美術の講座も参加回数を重ねていらっしゃる方が多いので、オイルパステルや割りばしペンも使い慣れた手つきで制作が進んでいきます。

 

“プリってぃ”な作品の完成です!
 

鑑賞会では笑顔がこぼれます。ご自分の作品が紹介されると、立ち上がって礼をして喜んでくださった方も!

職員の方のお話では、参加者の皆さん、臨床美術の講座の日はいつもと違う“特別な日”という気持ちを持ってくださっているようで、集中力もあり、楽しんでいるようだ、とのこと。嬉しいですね♪

皆さんのすてきな笑顔とすてきな作品に出会い、講座を終えた後、私たちはいつも“ほっこり”あたたかくなった心で帰路につきます。

 

今年度も、らふらんす大江の職員の方々にはたくさんのご協力をいただきました。

この場を借りて、感謝申し上げます。ありがとうございました。

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑤

2017年10月14日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会

会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)
プログラム「立体 かぼちゃ」

山形から宮城にむかう道の山々も黄色や赤に色づきはじめ、秋の深まりを感じられるようになりました。七ヶ宿第3期生の2回目の講座が開かれました。外の肌寒さも加え、緊張して入った高齢者センターは、1時間前にもかかわらず、七ヶ宿社協さんが暖房を入れ迎えてくださいました。部屋の暖かさに体も心もホッとするとともに、お心づかいに感謝です。

 会場準備も整い、1時を過ぎると参加者の方々が集まって来ました。今回は、モチーフのかぼちゃをテーブルの中心にどーんと置きました。表情豊かなかぼちゃばかりで皆さんがそろうまで、テーブルではかぼちゃの話盛り上がりました。その為、メインの意図がうまく伝わったようです。今回は参加者の半数が、臨床美術初体験の方ということで、始めに臨床美術についての説明をしました。皆さん、うなずきながら静かに聞いて下さいました。

 いよいよ制作スタート。準備運動を兼ねた画材作りから。新聞紙をひろげて、ゆっくりと大きな動作で破ったり、ぐっと握ってくしゃくしゃに丸めたり、くるくると棒状にしねじったり・・・体がほんわかと温まったような感じがしました。

 次は、かぼちゃの形に注目し形を作っていきます。これがなかなか力のいる作業。手の力だけでは思うような形にならず、机にぐっと押しつけたり、立ちあがって力を入れたりと、思い描く形に近づけようと皆さん真剣な表情。「けっこう力がいりますね。」の声や一つの動作をするごとに「ふーっ」とため息をつく方も。がんばった甲斐あって、個性的なかぼちゃの形になりました。

 黄色、橙、ピンク、黄緑、白、黒などかぼちゃから感じられる色の和紙を糊づけしていきます。「うーん、この黄色に合う色は何かな。」「こんな色ないよね。でも、かぼちゃが貼ってほしいっていっている。」一人一人が自分のかぼちゃと会話しながら作業を進めていきました。会場は水を打ったような静けさ。皆さん臨床美術を楽しんでくださっているのか不安になりました。

 最後にかぼちゃにサインを入れて出来上がり。メインからの「サインも作品の一つです。」という声掛けに、和紙でサインを表現した方、ご自分のバックから筆ペンをとりだし、サラサラとサインを書いた方など、私たちも考いつかなかったサインの表現に、とても勉強になりました。

 作品が完成し、張り詰めていた会場の雰囲気も和やかになりました。完成したかぼちゃが、メインお手製の鑑賞台にずらりと並びました。イーゼルを利用して、かぼちゃ一つ一つをゆっくりと全体をみながらの鑑賞会。お立ち台にのったかぼちゃは、どれも皆さんの思いや工夫が詰まった素敵な作品でした。

 かぼちゃを持ち帰る皆さんの笑顔、「楽しかった」と言っていただけたことにスタッフ一同とても喜んでいます。また、お会いできること楽しみしています。ありがとうございました。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

 

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!④

2017年10月7日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)、湯原コミュニティーセンター
プログラム「エリンギのネガポジ画」

今年度4回目の訪問です。午前は、一期生の13名、午後は二期生の9名で、秋を意識して「エリンギ」を題材にしたプログラムを実施させていただきました。七ヶ宿社協さんによると、前回まではどんな内容に取り組むか事前にお知らせしていたそうですが、今回は「お楽しみ」ということで伏せていたとのこと。おかげで、始まるまで「何かな」と興味津々な様子でした。このワクワク感も大事です。プログラムの前に、「臨床美術」について説明させていただきました。

プログラムを進めるにあたって、まず「ネガポジ」ってなに? というところから説明しました。ネガフィルムや「ルビンの壺」などを例にしながら、視線を置かれた物体に向けるか、台紙に注ぐかで見え方が変わります。視線の切り替えはちょっと難しかったかもしれません。 台紙からはみ出そうな大きくて瑞々しエリンギが登場しました。参加者の中にはエリンギ自体、あまりなじみのない方もおられました。まだキノコの種類としては新しいのかもしれません。普段から食べている方には、いろいろな食べ方を教えていただきました。いつもはすぐ調理してしまうものを、じっくり眺めたり肌触りを確かめたり、香りをかいでみたりと観察しました。

紙ではないものに、通常とは違う方法で行う輪郭の取り方に戸惑いもありましたが、皆さん何とかエリンギの下地ができました。

どちらの会場も色付けが始まると、それまでにぎやかだった場が一転、制作に集中してしばし沈黙したのがとても印象的でした。

「エリンギにみえるかな~?」「まつたけみたい」と、仕上げに向かって形が整い始めるとまたにぎやかな雰囲気になってきました。「とても楽しい」との声も聞こえてきて嬉しかったです。

「図画は苦手」と言いながらも仕上げに近づいてくると更にエリンギらしくなってきます。慣れてくると大胆な色使いもできるようになって、素敵な作品が出来上がりました。最後にお互いの作品を鑑賞し合い、記念撮影。後日、作品の展示会を考えているそうです。

七ヶ宿社協さんから参加者の皆さんのお宅では、これまでの作品を玄関先等に飾って楽しんでおられると聞き、講座を実施してこられてよかったな~と嬉しく思いました。毎回、講座を楽しみにしている方も多いとのこと。次へのエネルギーを頂いた想いです。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

 

【レポート】主催体験講座「透かし窓に描く月光にススキ」

2017年9月10日
クリニカルアートやまがた主催
臨床美術体験講座「透かし窓に描く月光にススキ」

 

締め切りを待たずして満員御礼となりました今回の講座。
秋晴れが広がる気持ちのいい日曜日に、8歳~87歳までと幅広い年齢の方々がお集まりくださいました。


まずはテーブルごとに簡単に自己紹介をして和んだところで…

池に映り込む名月に心を奪われ夜通し眺め続けた松尾芭蕉の句や、名月について詠んだ百人一首を紹介しつつ、秋の雰囲気をそれぞれ想像していきます。
現代においては一晩中月を愛でる余裕はなかなか無いかもしれませんが、わびさびの美意識は私たちの中に連綿と息づいているのではないでしょうか。

そんな、いつもはなかなか使わない感覚をフル稼働させて、
本物のススキも会場に飾られ、秋の雰囲気をぐっと感じつつ自分だけの秋の夜の風景を、時にサポートスタッフのアドバイスを受けながら作り上げていきます。
  

つい既成概念に囚われて行き詰まってしまった時は、他の方の作品を参考にさせていただいたり、ちょっと離して眺めてみたりすると、新たな視点やアイディアが生まれて、次の一手に繋がるようです。
   
思い思いにサインを入れればフィニッシュ!

同じ道具と材料と手順で描いたとは思えない、様々な月とススキが完成しました!

 

鑑賞タイムでは、メイン講師渾身の作品台に作品を置いて裏から光を当てると…明るく輝く月が!
みんなでお月見の気分で鑑賞です。

  
  
  
「物語が始まりそう」 「この赤が効いている」 「リズミカル」 「うさぎが住んでそう」
全ての作品に見どころや魅力が示されます。全員で拍手で称えあいました。

アンケートには以下のような感想が寄せられました。

「時節に合った題材で、次に何をするのかなというワクワク感もあり、とても楽しかったです。出来上がった作品の鑑賞もそれぞれの味わいを感じることができました。とてもいい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。」(50代・女性)

「臨床美術というものを初めて体験しましたが、難しくなくとても楽しみながら制作をすることができたのでよかったです。」(10代・女性)

「悩みながらも、アドバイスをいただき出来ました。ありがとうございました。」(60代・女性)

「準備が大変でいらっしゃると思いました。何も持たずに楽をさせていただきました。とてもリラックスできた時間でした。ありがとうございました。」(50代・女性)

「初めてでしたが、とても楽しく参加させていただきました。」(80代・女性)

「普段、絵で表現することは全くなくとても考えてしまい手が動かなかったが、徐々にイメージがわいてきた気がした。出来栄えはイメージと違ってしまったが、それとは別にスッキリした楽しさを感じた。それも楽しかったです。」(50代・女性)

「夢中になれるひとときを過ごさせていただき、ありがとうございました。同じ席になった方々とのおしゃべりも楽しかったです。」(60代・女性)

「秋の夜の雰囲気がとても好きなので、想像するのがとても楽しかったです。」(20代・女性)

「参加者が多い中、各テーブルごとにスタッフさんがついてくださり、分からないこともすぐに聞くことができました。参加者の方もご年配の方も多く、様々な年代の方が参加できるワークショップは素敵ですね。」(30代・女性)

「今回で3回目の参加です。とても楽しかったです。申し込んだ日から楽しみにしていました。次回もぜひ参加したいです。」(40代、女性)

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

次回の主催講座も幅広い年代の方々に参加していただき、楽しんでいただける講座となるよう頑張ります!

※写真提供 東北芸術工科大学事務局

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