2017年9月10日
クリニカルアートやまがた主催
臨床美術体験講座「透かし窓に描く月光にススキ」
締め切りを待たずして満員御礼となりました今回の講座。
秋晴れが広がる気持ちのいい日曜日に、8歳~87歳までと幅広い年齢の方々がお集まりくださいました。

まずはテーブルごとに簡単に自己紹介をして和んだところで…
池に映り込む名月に心を奪われ夜通し眺め続けた松尾芭蕉の句や、名月について詠んだ百人一首を紹介しつつ、秋の雰囲気をそれぞれ想像していきます。
現代においては一晩中月を愛でる余裕はなかなか無いかもしれませんが、わびさびの美意識は私たちの中に連綿と息づいているのではないでしょうか。
そんな、いつもはなかなか使わない感覚をフル稼働させて、
本物のススキも会場に飾られ、秋の雰囲気をぐっと感じつつ自分だけの秋の夜の風景を、時にサポートスタッフのアドバイスを受けながら作り上げていきます。

つい既成概念に囚われて行き詰まってしまった時は、他の方の作品を参考にさせていただいたり、ちょっと離して眺めてみたりすると、新たな視点やアイディアが生まれて、次の一手に繋がるようです。

思い思いにサインを入れればフィニッシュ!
同じ道具と材料と手順で描いたとは思えない、様々な月とススキが完成しました!

鑑賞タイムでは、メイン講師渾身の作品台に作品を置いて裏から光を当てると…明るく輝く月が!
みんなでお月見の気分で鑑賞です。



「物語が始まりそう」 「この赤が効いている」 「リズミカル」 「うさぎが住んでそう」
全ての作品に見どころや魅力が示されます。全員で拍手で称えあいました。
アンケートには以下のような感想が寄せられました。
「時節に合った題材で、次に何をするのかなというワクワク感もあり、とても楽しかったです。出来上がった作品の鑑賞もそれぞれの味わいを感じることができました。とてもいい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。」(50代・女性)
「臨床美術というものを初めて体験しましたが、難しくなくとても楽しみながら制作をすることができたのでよかったです。」(10代・女性)
「悩みながらも、アドバイスをいただき出来ました。ありがとうございました。」(60代・女性)
「準備が大変でいらっしゃると思いました。何も持たずに楽をさせていただきました。とてもリラックスできた時間でした。ありがとうございました。」(50代・女性)
「初めてでしたが、とても楽しく参加させていただきました。」(80代・女性)
「普段、絵で表現することは全くなくとても考えてしまい手が動かなかったが、徐々にイメージがわいてきた気がした。出来栄えはイメージと違ってしまったが、それとは別にスッキリした楽しさを感じた。それも楽しかったです。」(50代・女性)
「夢中になれるひとときを過ごさせていただき、ありがとうございました。同じ席になった方々とのおしゃべりも楽しかったです。」(60代・女性)
「秋の夜の雰囲気がとても好きなので、想像するのがとても楽しかったです。」(20代・女性)
「参加者が多い中、各テーブルごとにスタッフさんがついてくださり、分からないこともすぐに聞くことができました。参加者の方もご年配の方も多く、様々な年代の方が参加できるワークショップは素敵ですね。」(30代・女性)
「今回で3回目の参加です。とても楽しかったです。申し込んだ日から楽しみにしていました。次回もぜひ参加したいです。」(40代、女性)
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
次回の主催講座も幅広い年代の方々に参加していただき、楽しんでいただける講座となるよう頑張ります!
※写真提供 東北芸術工科大学事務局