日々の活動Blog

【依頼講座】まなびあテラスにて講座をしてきました!

2024年6月22日(土)

依頼講座 東根市 まなびあテラス
プログラム「ガラス絵『梅雨の空』」

6月も後半に入った週末、今年度も東根市のまなびあテラス様よりご依頼をいただき、講座を開催してきました。
まだ梅雨には入っていない時期でしたが、この日も午前中から暑い!
この度は親子での参加が多く、ご夫婦やご年配の方など幅広いご年齢の方々でした。皆さん暑さに負けず!お集まりいただきましたよ。

今回のテーマは「梅雨」。透明な板に絵の具で梅雨のイメージを描いていきます。

「梅雨って聞くとどんなイメージや言葉が思い浮かびますか?」
メインの講師からの問いかけに、子どもたちはやる気満々!親御さんたちも加わって、たくさんの言葉をお話くださいました。

そのイメージから、自分の思い思いの梅雨を描いていきます。

梅雨の頃に咲く、花の色…

雨音、空気感…

思いがけない色の混ざりあいも楽しみながら、梅雨のイメージが拡がってゆきます。


さあ!作品の完成です。鑑賞会を行っていきますよ。
ミニイーゼルに作品を飾ると、また一段と作品が映えてきます。

メイン講師から、作品のいいところをコメントしていきます。
「これは、荒々しい雨の雰囲気でしょうか??伝わりますね~!」
「ぴちょんっ、ぴちゃんっ、って、音が聞こえてきそう!」

本当に作品ひとつひとつのみずみずしさがすごい!
梅雨独特の雰囲気を、みなさんそれぞれの感性で描き出しておられました。

参加者のみなさんの感想を一部ご紹介します。
「スポンジで描いたりしてすごくきれいな作品ができたからとてもよかった。」(小学生)
「すてきに描けてよかった。」(小学生)
「心象イメージを少しずつ具象化していくのが難しかった」(60代)
「とても楽しかった。上手に描かなくていい、というのが気楽でよかった。他のテーマでも(夏とか冬とか)やってみたい。」(30代)
「今の気分で今日の作品になったが、明日にはどんな絵が描けるかその時の気分で楽しめるのだろうなと思いました。またやりたいです。」(40代)
「偶然の形や色からの作品作り、楽しかった。今回の講座はとてもよかった。またやりたい。」(50代)

ほとんどの方が臨床美術を初体験でしたが、みなさん楽しんでいただけたようで、私たちも一安心!でした。
講座の次の日には東北も梅雨入りをした模様で…今回の講座を振り返りつつ、作品を飾ってさらに楽しんでいただけたらいいですね。

当日はまなびあテラスのスタッフの方々にもたくさんサポートいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

【依頼講座】七ヶ宿町へ行ってきました!①

2024年5月18日(土)

依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「糸と色で遊ぼう」

 

新緑の季節がやってきました。今年度最初の臨床美術講座は天気に恵まれダム湖の水もキラキラと輝いて見えます。会場へ到着すると「お久しぶりです~」「今日は何するの?楽しみにしていたんだよ」と明るい声で出迎えてくださいました。七ヶ宿町の皆さんのあたたかさは日だまりのようです。緊張気味だった初参加の方々もすぐに会場の雰囲気に馴染み気がつけば笑顔になっていました。今回のプログラムは『糸と色で遊ぼう』です。タイトル通りはがきサイズの紙と一緒に「糸」が配られました。

真っ白な紙と糸を手に参加者の表情には戸惑いの色が見られます。メインの説明に耳を傾けながら紙の上に糸で絵を描きましょう。

単純なようですが糸だけに一筆書きなので実は結構悩みます。置いた糸を動かないように固定するのも一苦労。「なんだか疲れたやぁ」と本音が口からこぼれると会場が笑い声で包まれました。紙と糸、同じような色で構成された画面ですが、指で触ると凹凸がわかり面白い感触ですね。

今度はオイルパステルで色をつけていきます。オイルパステルの使い方はお手の物。色を混ぜたり指で擦ったり手慣れた様子で思い思いに画面を構成していきます。色を塗ると最初に貼った糸が一層際立って見えますね。

迷った時には画面を回して角度を変えて眺めたりしながら、手を止めることなく色を重ねていました。糸を止めたシールとざらざらとした画用紙の質感の違いを楽しみながら色の世界が広がります。

完成した作品が白い壁に展示されると、小さな美術館のようです。手元で見ていた時とは違って見えたのでしょうか、鑑賞会でメインにお名前を呼ばれても気づかない参加者もいましたよ。厳選した色だけを使って画面を構成したり、黒を効果的に使ったり、糸で四つ葉を描いたり・・・一枚一枚表情が違うので見ているだけで楽しくなります。

今回制作した作品は町内のカフェ「こ・らっしぇ」に展示されるそうです。近くへお越しの際には是非お立ち寄りください。次回の講座は山々の緑がさらに色濃くなる7月20日です。元気にお会いできる日を楽しみにしています。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【4年ぶり開催!主催講座】「金色屛風絵」

2023年11月25日(土)
主催講座「金色屏風絵」を描く
@山形市市民活動支援センター(高度情報会議室)

コロナ禍となって、しばらく主催講座はできずにおりましたが…
ようやっと、今年!主催講座をやろう!と、ついに4年ぶりに開催をいたしました。
講座前日あたりまで小春日和が続いていたのに、講座当日は雪が舞う冬日。
天気が心配された中でしたが、子供からご年配の方まで、参加者のみなさまにお集まりいただきました。

講座では、毎回今まで制作した参考作品を会場内に展示します。
 

久しぶりにたくさんの作品を目にすると、私たちクリニカルアートやまがたのメンバーも嬉しくなります。
参加者のみなさまにも、多くのプログラムがあることを知っていただきました。

今回のプログラムは色鉛筆を使ってのプログラムのため、まずは手慣らしとして、クリスマスをイメージした小作品を作ることからスタート。
 
クリスマスのもみの木をイメージして…しかし、色合いは自由。
クリスマスシーズンを楽しみにしている、ワクワクするような色づかいが沢山生まれていました。

さて、今回の制作したプログラムは「金色屛風絵」です。
いつもは画用紙などに描くことの多い色鉛筆ですが、今回は金色の台紙や和紙に思い思いの線や色を重ねていきます。

 
 

普段、和紙に色鉛筆で描くなんてなかなかないですよね。
最初の一色目はドキドキ…
けれど、描き進めていくと「ここには何色があうかな。」「こんな線はどうかな。」と皆さん制作に夢中になっていきます。

台紙に貼って、いよいよ完成!
色鉛筆の柔らかい風合いがなんとも言えず素敵です。
 

さあ、最後は鑑賞会です。


一人ひとり、作品の良さ、工夫された部分を伝えます。
良さを伝えると、皆さん朗らかな笑顔になっていきます。

実は今回参加者の中で、描きたいものが思うようにいかず、制作途中に自分の席から離れていた小さな女の子がいました。
今回の会場は窓際から街並みや電車などが見える眺めがいいところ。
しばらく窓際でスタッフともにオイルパステルを使って画用紙に色遊びをすることに。
「この色は、空の色かな。」「あの建物の色に似てるね。」「あ!新幹線の色とそっくりだよ。」
色んな言葉をかけていくごとに、彼女が重ねていったオイルパステルの色合いもどんどん変わっていきます。
いつしか彼女の気持ちも落ち着いて、鑑賞会にも参加!
オイルパステルの彼女の作品も一緒に紹介をしました。最後は彼女もにっこり笑顔でした。

参加者の皆さんの感想を一部ご紹介します。

「絵が得意ではない私でも楽しくできました。それぞれの感性が表れてみんばどれもいい作品になるんですね。”みんなちがって みんないい”ですね。」(60代 女性)
「スタッフの方にサポートをいただき、子供たちも大人の方とのかかわり方を学べたと思います。決まり事だらけの日々の生活が子供たちは窮屈に思っているので、アートで日々のストレスが解消されたのでは?と思いました。子どもたちにとって新鮮な体験ができました。(30代 女性)

皆さん、楽しんで下さったようで、スタッフ一同嬉しく思います。
ぜひ今回の作品をお部屋などに飾って楽しんでいただきたいですね。

久しぶりの主催講座で、私たちスタッフ自身も多くの学びを得られた今回の講座でした。
また次の機会に向けて様々準備をしていきたいと思います。
次回、講座をお楽しみに!

七ヶ宿町へ行ってきました!④

2023年11月18日(土)

依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「金色屏風絵」

 

前日の雨とはうってかわっての小春日和で、「今日はわりとあたたかいわねぇ」と会場に入っていらした七ヶ宿町の皆さん。準備中の画材を見て「おっ、今日はこれを使って何をするのかな」と笑顔で想像をふくらませてくださいました。

今年度4回めのプログラムは「金色屏風絵」です。


穴をあけるのは少しどきどきしますね。でも和紙のすき間から金色が顔を出すと、「たくさん見えた方が豪華ねぇ」と、どんどん見える金色が形を変えていきます。和紙の残し方によっても味わいが変わりますね。

金色の形、和紙の形をきっかけに「どの色にしようかな」、「この色、好きなのよねぇ」と思い思いの色鉛筆で線、点、色面で描いていきます。

色を重ねて深みが増していきます。

柔らかな色使い

大胆な色使い

細やかな線の流れ

透ける金色もまた躍動感を感じさせてくれます。屏風に仕立てるとまた表情が変わりますね。金色に輝く屏風絵が出来上がりました。

いつも以上に迷わず色鉛筆を選びご自分の世界を表現して下さったり、「今日の気持ちが出ちゃった」という方がいたり、ひとつひとつ表情の違う輝く屏風絵です。鑑賞会では金屏風に負けないくらい明るい笑い声が響き渡りました。

「お正月に飾ろうかしら」華やかな作品、新しい年にぴったりですね。是非、飾って下さい。今年も七ヶ宿の皆さんと臨床美術の時間をご一緒できて楽しかったですありがとうございました。「こらっしぇ」で皆さんの作品を拝見するのも七ヶ宿へ伺う楽しみのひとつになっています。社会福祉協議会の皆様にも感謝申し上げます。来年も七ヶ宿の皆さんと笑顔でお会いできますよう願っております。少し早いのですがどうぞ皆様よいお年をお迎え下さい。

 

写真提供:七か宿町社会福祉協議会

【依頼講座】まなびあテラスにて3年ぶり開催!

2023年9月3日(日)
東根市まなびあテラス依頼講座
実施プログラム「二人で描く線と色の抽象画」


少しずつコロナ禍の状況を脱しつつある現在、クリニカルアートやまがたとして3年ぶりにまなびあテラス様よりご依頼を頂き、講座を開催しました。

実施したプログラムは「二人で描く線と色の抽象画」です。
今回はご高齢の方を中心とした参加者で、ペアで制作を楽しみました。

 

このプログラムは、墨汁の線やパステルを使用して作品を仕上げていくもの。
ペアで描くことによって相手の制作の流れなどにいい影響を受け、自分でも思いがけない線や色づかいを楽しむことができます。
参加された方からも、「思いがけない作品ができて楽しかった!」とのお声をいただきました。

作品が完成!
ペアの持ち味、工夫や個性があふれていて素敵な作品ばかりです!

 
参加者のみなさんのご感想を一部ご紹介します。
「すごく面白かった。何を描くか決めないで頭をからっぽにできた。」
「なんだかわからなくなりながらも、楽しかったです。」
「絵を描くこと自体久しぶりの体験で楽しかった。他の参加者の方の作品も面白かった。」
「無心になって描けてリフレッシュできた。心癒される時間でした。」

楽しんでくださり、私たちクリニカルアートやまがたとしても嬉しい限りです。

普段とは違った自分が引き出されるような、今回はそんなプログラムでした。
また別の機会でもぜひ実施したいですね。

ご依頼をいただきました まなびあテラス様、今回も貴重な機会をいただきありがとうございました。

© 2012 クリニカルアートやまがた All Rights Reserved.