日々の活動Blog

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑦

2019年3月16日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 湯原コミュニティーセンター
プログラム「点と線のトートバック」

本日は七ヶ宿町湯原地区にて2期生の皆さんにお集りいただきました。「おととい雪降ったんだよ」部屋に入ってくると皆さん口々に冬に逆戻りしたかのような天気の話題を口にされています。確かに車窓から見えた道路の脇には白い雪が積もっていました。しかし吹く風はほんの少し柔らかく、春が傍に近づいてきているような雰囲気です。本日は春のお出掛けにピッタリのプログラム『点と線のトートバック』です。無地のトートバックを前に皆さん真剣な面持ち。どのような作品が出来上がるのか楽しみですね。

まずは点を表現します。「貼ってみましょう」とは言われても1点目はやはり戸惑いますよね。本日初参加の方もおり、皆さん少々迷いを見せたものの1枚貼ると、なんだか楽しくなってきたのでしょうかリズミカルにポンポンと貼っていました。

点を離したり、近づけたり大きさを合わせたり皆さんそれぞれ思い思いのデザインに集中していきます。

お次は線です。潔く1本の線を引いてみると画面が引き締まって見えてきますね。1本目が決まると皆さんの手が一気に加速していきました。三角に切ったり、細く切ったり、繋げてみたり・・・「あら~なんだか真っすぐ切れなくて曲がってしまったやぁ」という声も聞こえてきましたが、真っすぐでない方が手作りの良さが出て私は好きですよ。

気づくと皆さん黙々と作業をしています。静かな空間の中で時計の音だけが聞こえる場面が何度かみられました。集中していて時間の感覚がなくなる。まさに脳が右脳に切り替わった瞬間ですね。「ふぅ~」大きなため息が聞こえました「これで終わりでないんでしょ?こっからきっと色つけとかあるんだよ」茶目っ気たっぷりに先読みしたセリフが聞こえてきて会場が笑いに包まれました。

その通りですよ。とはいえ先が読めるようで読めないのが臨床美術の面白いところです。私たちでも完成形はわからないのですから。春を感じる色を選んだら点と線の上に重ねていきます。トートバックの色が真っ白ではなくキナリなので、白やパールも綺麗に映えて素敵ですね。

作品が完成しました。鑑賞会の始まりです。テープの跡がくっきりと目立つ濃い色も春らしい優しい色合いもどちらも素敵な仕上がりです。雪がすっかり溶けて春本番を迎えたら、皆さん何を入れて持ち歩くのかしら・・・想像するとワクワク楽しくなりました。桜の季節が待ち遠しいですね。来年度1回目の講座は5月を予定しています。また皆さんにお会い出来る日を楽しみにしています。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑥

2019年3月4日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)
プログラム 「点と線のトートバック」

うららかな日差しが心地良い七ヶ宿町。私たちがこの町を訪れる日は不思議といつも良いお天気です。「おはようございま~す」開始時間前にもかかわらず、皆さん早々と会場入りしてくださいました。今回の講座は1・3期生合同です。今日は何を作るのかな?皆さん興味深々な様子です。

「本日のプログラムは『点と線のトートバック』です」とメインから説明はあったもののいつもは登場する参考作品は見当たりません。あえて先入観をもたずに制作するのも面白いものですよ。今回は「型染め」をしますというメインの言葉に一瞬戸惑いの表情を見せるも皆さん至って冷静です。

ここ数年抽象的な作品を制作してきただけあって、無地のトートバックを前にしても余裕の表情です。

それではまずは「点」を表現していきます。どこにどのように貼ったらいいのかわからないという声が聞こえてきましたが、いつの間にやら皆さん大中小様々な点をリズムよく並べています。

点の次は「線」です。この線の表現では七ヶ宿町の皆さんのセンスが光ります。小さく切って隙間を作ったり、細く切ったり、波打つ線を表現したり、三角を作ったり・・・「あれ?最初に貼った点の位置変わりました?」と尋ねるとはにかみながら「この方が面白いかと思って」とお話くださいました。点と線、線と点どちらが先かというよりも楽しむ気持ちが大切ですよね。

個性輝く素敵な作品の数々。気づけば皆さん立ち上がって隣のテーブルの作品を見て回っていました。

「あら~ステキだね」「山みたい」「こういうテープの使い方いいわね」と参加者同士による鑑賞会が始まりました。七ヶ宿町の皆さんはとても誉め上手。講座の雰囲気がいつもあたたかいのは皆さんの人柄によるものですね。

さぁ春の色を選んだらいよいよ彩色です。いつの間にかシーンと会場が静かになりました。黙々と色を重ねて世界に1枚だけのオリジナルのバックを制作します。

完成です!色とりどりのバックが並ぶと室内が一気に華やかになりました。

鑑賞会が始まりました。メインが1点1点作品を見ていくと会場からは拍手が聞こえてきます。時折、メインが剥がし忘れたシールを発見する一幕も見られ、会場は笑い声に包まれていました。楽しいひと時をありがとうございました。もうすぐやってくる桜の季節には、是非バックを持ってお出掛けくださいね。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

宮城県七ヶ宿町作品展へ行ってきました!

2019年3月2日(土)
会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)

七ヶ宿町社会福祉協議会様よりご案内をいただき、本年も作品展へ行ってきました。今回の会場は、1・3期生対象の臨床美術講座を実施している七ヶ宿町高齢者センターです。ポカポカと日差しが暖かくまさにドライブ日和。山形県との県境を過ぎるとすぐに湯原地区の看板が見えてきました。開催日や時間が異なる1・2・3期生の作品がすべて揃う機会はこの日だけとあって、私たちの気持ちも高まります。会場に到着すると社協さんはじめ何人かの講座の参加者の方にお会いしました。思わず「ただいま」と言いたくなるようなアットホームな雰囲気に心が和みます。

H30年に実施した臨床美術講座で制作した作品は、『朝日を描く』『風の流れのコラージュ』『水面のペンスタンド』『ガーベラの観察画』の4つです。

よく見るとペンスタンドの下には綺麗な和紙や手作りの敷物が敷かれていました。社協さんによると展示の仕方は参加者の皆さんが考えて下さったのだとか。完成したばかりの時は絵の具が乾いていなかったペンスタンドも、半年以上経過したとあってすっかり乾燥し皆さんの生活の中に馴染んでいる様子が見られます。

ご自宅ではペンスタンドとして使用している人、造花を飾っている人もいらっしゃるそうです。

オリジナルのお花を作って飾っている方もいらっしゃいました。針金で形作って花びらはマニキュアで彩色したのだとか。作り方を聞き思わず感嘆の声が出てしまいました。七ヶ宿の皆さんのアイディアと創作意欲にこちらも刺激をもらいます。

壁に飾られたガーベラの作品群。展示会場を明るく照らしてくれています。

よく見ると作品の中にハガキサイズのお花の絵を描いている方がいらっしゃいました。クローズアップして描いた黄色のガーベラとは対照的に、屋外でのびのびと風に揺らぐ白い花が印象的な作品です。ご自宅で作品を大切にされている様子が伝わってきました。

  

1年前に描いた『朝日を描く』を前に当時の記憶がよみがえりました。山々に囲まれた七ヶ宿町では、朝日が見えづらいのだとか。参加者の皆さんから朝日のイメージや思い出話等を聞こうと思った矢先の返答に、正直違うプログラムの方が喜んでいただけたのかなぁ…と思っていました。すると社協さんから「この制作の後、参加者の皆さん朝日を意識して見るようになったそうですよ」との後日談が。なんだかとても嬉しく思いました。何気ない日常の中に様々な魅力や発見があるということ。私自身ついつい日々の生活の中で忘れていたことに気づかされました。窓の外に目を向ければ風や音にも色があるように見えてきますね。

『風の流れのコラージュ』は、ふわりとちょっと立体的な作品です。たくさん並ぶといろいろな方面から様々な風が吹いているように見えてくるから不思議です。

奥の会場にはつるし雛をはじめとする手作り作品の展示コーナーとお茶が飲めるカフェコーナーがありました。

訪れた方々がお茶を飲みながら集う素敵な会場です。作品を前に皆さん会話が弾んでいます。

毛糸を編んで作ったケープや手作りのティッシュケース、小物入れ等、七ヶ宿町の皆さんの丁寧な手仕事が伺えます。

ひと針ひと針丁寧に縫われたつるし雛を前に心が和みます。臨床美術作品の展示室とはまた違った和の雰囲気に癒されました。

クリニカルアートやまがたが七ヶ宿町を初めて訪れたのは、2014年3月のこと。あれから丁度5年が経過しました。最初はりんごやナスといった具象画を中心に制作してきましたが、最近では風の流れのコラージュやペンスタンドのような抽象的な作品にも挑戦して下さっています。来年度はどのような作品に出会えるのか。皆さんの笑顔を引き出せるように私たちも頑張ります。来週、再来週は今年度最後の講座です。七ヶ宿町の皆さんにお会い出来ますこと楽しみにしております。

【依頼講座】まなびあテラスにて体験講座を行いました!

2019年2月23日(土)
会場 東根市公益文化施設『まなびあテラス』
実施プログラム「貝に描く春祭り」

 

昨年に続き、本年度もご依頼をいただき東根市に行ってきました。2月だというのに道路に雪はなく、山々がうっすらと白くなっている程度。「今年は雪が少ないですね。今日は春のようなお天気」参加者の皆さんの会話からも春がすぐそこまでやってきている様子が伝わってきます。本日のプログラムは『貝に描く春祭り』です。お子様を含み14名の方々にご参加いただきました。ありがとうございます。

まずは臨床美術についての説明とクリニカルアートやまがたのご紹介です。「臨床美術」を初めて耳にした方は頷きながら聞いて下さいました。

本日の主役「貝」の登場です!はまぐりをはじめとする二枚貝は、他の貝殻とは絶対に合わないことから「夫婦円満・夫婦和合」を意味し、縁起が良いとされています。ひな祭りと聞くとはまぐりのお吸い物を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。メインから一対のはまぐりに絵を描き、バラバラにして片割れを探す、平安時代の遊び「貝合わせ」について話が出ると、参加者の方から「やったことあります」と手が上がりました。本日は大小様々なはまぐりの他に、ほっき貝もご用意しました。

最初は冬の雰囲気を表現していきます。山形の厳しい冬を思い浮かべて皆さん思い思いの色を選んでいました。「そうそう、冬の空ってこういう色よね」皆さん作品を介して会話が盛り上がっていました。

子ども達の明るい配色は、見ているだけでウキウキしてきますね。春が待ち遠しくなります。

貝という小さな画面の中に色の世界が広がっていきます。筆を立てたり寝かせたり、描きこみ過ぎたところを削ったりと皆さん試行錯誤を重ねながら春を表現していきました。

貝の表が金色で塗られると一層華やかになります。

作品が引き立つ台紙を選んだら鑑賞会のスタートです。

お持ち帰り用の箱の上に乗せられた作品は、台座に座ったお内裏様とお雛様のよう。制作してみての感想を聞きながら1点1点作品を観ていきました。

一番小さな貝を選んだお母さんと一番大きな貝を選んだ娘さん親子もいらっしゃいました。小学生の娘さんの貝の中にはチューリップが描かれていましたよ。どの作品も春を感じる素敵な作品ばかり。東根市に一足先に春がやってきた!そんなあたたかい気持ちになった1日でした。

写真提供:まなびあテラス

【レポート】主催講座「りんごの量感画」

2018年11月23日(金・祝)
クリニカルアートやまがた主催
臨床美術体験講座「りんごの量感画」

 

冬将軍到来!今朝は山形市内でも雪がちらつきました。足元の悪い中、受付開始とともに参加者の皆さんが続々と会場入り。開始時間前にはお申し込みいただいた方全員が入室してくださいました。満員御礼ありがとうございます。

まず、初めに東海林会長よりご挨拶。「本日は五感を使って制作を楽しんでください」という言葉にリピーターの方は頷き、初めての方は不安顔。初対面の方も多いので最初はみんなで握手でご挨拶しました。皆さん最初はちょっと照れていましたが、握手をすると心の距離が縮まるような気がします。

メインによる臨床美術の説明の後には、実際にオイルパステルを使って描いてみませんか?一瞬、参加者の皆さんの緊張感が伝わってきましたが、メインから「手慣らしなので」と付け加えられると安堵の表情が見られました。

オイルパステルの描き心地に思わず皆さん夢中の様子。気づけば抽象画の作品が1枚仕上がりそうになっていましたよ。

さてさて、今回のモデルのりんごの登場です!山形県産のずっしりみずみずしく甘いりんご達です。参加者の皆さんにそれぞれりんごを1個選んでいただきました。

いつもは切ってすぐに食べてしまうりんごをじっくりと観察してみます。色や形、重さどれも違っていて面白いですね。ヘタの部分だけで木にぶら下がっていたのだから不思議です。雨や風に負けず太陽の光をあびてすくすくと育ったりんご達。傷やくぼみもなんだか愛おしくなりますね。

皮の表面を拭くとツヤツヤと一段と輝いて見えました。香りも一層強く感じられます。

今回は五感を使って描きます。触覚・嗅覚・視覚・聴覚・味覚…お待ちかねりんごを食べてみましょう。シャリシャリと甘酸っぱくてみずみずしいりんごに思わず笑みがこぼれています。

時々触ったり、香りを感じたりしながら皆さん手を動かしています。最初は「絵なんて描けないわ」と話していた方も工程がすすむうちに自信に満ちた表情をしています。色に迷ったらりんごが教えてくれているのかもしれません。皆さんりんごと対話しながら制作を楽しんでいました。

全員の作品が完成しました!鑑賞会のスタートです。たくさん蜜が入っていて甘そうなりんご、大きくてずっしりと重いりんご、端材を和紙のようにちぎって貼ったり、木になっているりんごを表現したりと皆さん個性的で魅力あふれる作品に仕上げていました。近くで見ると細かいスクラッチが施されていて最後まで丁寧に描きこんだ様子が伝わってきます。

アンケートには下記の感想が寄せられました。

「また来たい!楽しかった。」(10代、女性)
「次回を楽しみにしています。」(女性)
「いろんなりんごができて面白かったです。一人一人ちがっていて、よかったです。」(10代、女性)
「色をかさねるのが楽しかったです。」(6才、女性)
「自分でもこんなにうまくかけるんだ!なんか芸術的で楽しいな…!と思いました。」(10代、女性)
「りんごを描いたのが楽しかったです。」(7才、男性)
「上手に描こうとしないで、直感で色や形を描こうと思った。りんごを見たまま、あるままにと思った。気持ちよかった。いたれりつくせり親切にしていただいて嬉しかった。」(女性)
「オイルパステル気持ちいいですね。色をずっと塗っていたかったです。最後の仕立てで、あら不思議、りんごがより素敵になりましたねぇ、おどろきました。またぜひ参加したいと思います。」(50代、女性)
「2時間とても楽しく苦しく面白かったです。手を動かし、頭を使い、色の使い方がにぶくなっているのか、このようなささいなことに苦労しました。」(70代、女性)

小学生からお年をめした方まで、同じ空間で一緒に同じことを楽しむ。お互いに刺激を受け合えるいい時間となりました!
次回の主催講座をお楽しみに!

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