日々の活動Blog

七ヶ宿町へ行ってきました!④

2023年11月18日(土)

依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「金色屏風絵」

 

前日の雨とはうってかわっての小春日和で、「今日はわりとあたたかいわねぇ」と会場に入っていらした七ヶ宿町の皆さん。準備中の画材を見て「おっ、今日はこれを使って何をするのかな」と笑顔で想像をふくらませてくださいました。

今年度4回めのプログラムは「金色屏風絵」です。


穴をあけるのは少しどきどきしますね。でも和紙のすき間から金色が顔を出すと、「たくさん見えた方が豪華ねぇ」と、どんどん見える金色が形を変えていきます。和紙の残し方によっても味わいが変わりますね。

金色の形、和紙の形をきっかけに「どの色にしようかな」、「この色、好きなのよねぇ」と思い思いの色鉛筆で線、点、色面で描いていきます。

色を重ねて深みが増していきます。

柔らかな色使い

大胆な色使い

細やかな線の流れ

透ける金色もまた躍動感を感じさせてくれます。屏風に仕立てるとまた表情が変わりますね。金色に輝く屏風絵が出来上がりました。

いつも以上に迷わず色鉛筆を選びご自分の世界を表現して下さったり、「今日の気持ちが出ちゃった」という方がいたり、ひとつひとつ表情の違う輝く屏風絵です。鑑賞会では金屏風に負けないくらい明るい笑い声が響き渡りました。

「お正月に飾ろうかしら」華やかな作品、新しい年にぴったりですね。是非、飾って下さい。今年も七ヶ宿の皆さんと臨床美術の時間をご一緒できて楽しかったですありがとうございました。「こらっしぇ」で皆さんの作品を拝見するのも七ヶ宿へ伺う楽しみのひとつになっています。社会福祉協議会の皆様にも感謝申し上げます。来年も七ヶ宿の皆さんと笑顔でお会いできますよう願っております。少し早いのですがどうぞ皆様よいお年をお迎え下さい。

 

写真提供:七か宿町社会福祉協議会

【依頼講座】まなびあテラスにて3年ぶり開催!

2023年9月3日(日)
東根市まなびあテラス依頼講座
実施プログラム「二人で描く線と色の抽象画」


少しずつコロナ禍の状況を脱しつつある現在、クリニカルアートやまがたとして3年ぶりにまなびあテラス様よりご依頼を頂き、講座を開催しました。

実施したプログラムは「二人で描く線と色の抽象画」です。
今回はご高齢の方を中心とした参加者で、ペアで制作を楽しみました。

 

このプログラムは、墨汁の線やパステルを使用して作品を仕上げていくもの。
ペアで描くことによって相手の制作の流れなどにいい影響を受け、自分でも思いがけない線や色づかいを楽しむことができます。
参加された方からも、「思いがけない作品ができて楽しかった!」とのお声をいただきました。

作品が完成!
ペアの持ち味、工夫や個性があふれていて素敵な作品ばかりです!

 
参加者のみなさんのご感想を一部ご紹介します。
「すごく面白かった。何を描くか決めないで頭をからっぽにできた。」
「なんだかわからなくなりながらも、楽しかったです。」
「絵を描くこと自体久しぶりの体験で楽しかった。他の参加者の方の作品も面白かった。」
「無心になって描けてリフレッシュできた。心癒される時間でした。」

楽しんでくださり、私たちクリニカルアートやまがたとしても嬉しい限りです。

普段とは違った自分が引き出されるような、今回はそんなプログラムでした。
また別の機会でもぜひ実施したいですね。

ご依頼をいただきました まなびあテラス様、今回も貴重な機会をいただきありがとうございました。

七ヶ宿町へ行ってきました!③

2023年8月26日(土)

依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「なすの量感画」

 

今日もジリジリと夏の日差しの照る厳しい暑さでしたが、七ヶ宿の田んぼの稲は少し黄金色に色づきはじめていました。白い花咲く一面のそば畑に涼しさをもらいながら会場へ車を走らせます。この週末、七ヶ宿ではお祭りがあるそうで、センターの駐車場には大きなわらじが出番を待っていました。さて、今年度3回目の講座となる今回のプログラムは「なすの量感画」。

太くて大きいものから、小ぶりでぷっくりつやつやのなす、細くながーいなす、珍しい白なすなどなど… 個性あふれるいろいろな種類のなすを準備していただきました。それぞれ好きな形の「なす」を選んで、講座スタートです。 前回のきゅうりと同様、夏野菜の代表格!素揚げに焼きなす、麻婆なす…といろんな料理で味わえるおいしい「なす」。

今日もまた、はじめに「なす」をじ~っくりと観察です・・・

なす独特の深い色。

「なかなかこの色が出せないのよね」「この色重ねてみるといいかしら」「ここの色はちょっとうすくなっているわね」じっくり見ているとその深い色のなかに微妙な色の違いも見えてきます。いろいろ工夫しながらオイルパステルを重ねていきます。

「合う色あるかしら?」「とっても悩むのよね~」と悩みながらも、どんどん作品が素敵に仕上がっていきます。皆さんそれぞれ自分の作品とじっくり向き合って、集中して制作されていました!

作品が完成し、さあ鑑賞会です。深みのある色合いと艶やかさ、丸みの美しいフォルム、ちょっとユーモアのある構成 …

本日描いた作品も町内のカフェ「こらっしぇ」フリースペースに展示されるそうです。近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。

今年は残暑厳しく、暑さが続くとのこと。体を冷やす効果のある「なす」をおいしく頂きながら、暑さを乗り切っていきましょう!次回の講座は秋もすっかり深まる11月、今年度最後の講座です。皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】七ヶ宿町へ行ってきました!②

2023年7月15日(土)

依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「きゅうりの量感画」

 

梅雨明け間近の七ヶ宿町では珍しくパラパラと小雨が降っています。会場に到着すると部屋の中から楽しそうな笑い声が聞こえてきました。「よろしくお願いしま~す」「楽しみにしていたんだよ」と明るい声で出迎えてくださいました。いつもと変わらないあたたかい雰囲気に外の天気のことなどすっかり忘れてしまいました。

皆さんが手に持っているのは太くて立派なきゅうり。本日のプログラムは「きゅうりの量感画」です。朝に畑で収穫してきてくださった方もいましたよ。鮮度抜群のみずみずしくて個性豊かな夏野菜の代表格きゅうり達です。ちょっとうねっていたり、くるんと丸くなっていたり、花や茎がついたままだったり・・・「個性的な方が描いた時に面白いものね」10年以上、臨床美術講座に参加されている方もいらっしゃるだけあって良くわかっていらっしゃいます。

いつもはすぐに切ってしまうきゅうりですが、今日は手に持ったり、香りをかいだり、味わったりと五感を使って、じっくり観察することから始まります。スジやトゲ(刺毛)、花、色、形・・・いろいろな発見があったようです。観察した後は、お待ちかね制作の時間です。

使う画材は、前回の「パステル色の空」と同じですが、今回はモデルのきゅうりが目の前にあるので、迷った時は手を止めてきゅうりを眺めながら制作をすすめていました。

「難しいわね」と言いながらも、表情はとても楽しそうです。いつの間にかぎっしりと身の詰まったみずみずしいきゅうりの完成です!何色も何色も塗り重ねながら描いただけあって、まるで油彩画の作品のように深みのある作品に仕上がっていました。本物のきゅうりと見間違うような出来映えに皆さんの表情はなんだか誇らしげです。

カラフルな台紙に貼るとより一層きゅうりの「緑」が映えました。

出来上がった作品が壁に貼り出されると「わ~ぁ」という歓声が聞こえてきました。市場に並んだきゅうりに負けないくらいみずみずしくて美味しそうなきゅうり達。

本日描いた作品は町内のカフェ「こらっしぇ」フリースペースに展示されるそうです。近くにお越しの際には、是非お立ち寄りください。きゅうりといえば漬物、サラダ、酢の物・・・パリッ、ポリポリ、シャキシャキと切り方や調理の仕方で食感が楽しめるのも魅力ですね。きゅうりには体を冷ます効果もあるのだとか。きゅうりにパワーをもらって夏の日差しに負けないようお過ごしください。次回の講座は来月8月26日。元気にお会い出来る日を楽しみにしています。

 写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】七ヶ宿町へ行ってきました!①

2023年5月20日(土)
依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター
プログラム「パステル色の空」

 

令和5年度の講座が始まりました。今朝は珍しく青空の見えない七ヶ宿です。いつも講座の日はお天気に恵まれているので、なんだか少し淋しく感じておりましたが、会場に入ると「お久しぶりです」「楽しみにしていたんだよ~」と歓迎ムードで出迎えてくださいました。会場に集まった皆さんの笑顔はまさに太陽そのもの!会場の空気もぽかぽかとあたたかく感じられます。本日のプログラムは「パステル色の空」です。タイトルを聞けば空を描くことはわかりますが、一体どうやって描くのかしらと不安そうな声が聞こえてきます。

メインが用意してきた空の写真を見ながらまずはイメージすることから始めましょう。「空」と一口に言っても青空、曇り空、夜明け、夕焼け・・・場所や時間帯によって全然違います。「海で見る夕焼けは真っ赤だね」と山に囲まれた地域との違いに驚きと発見があったようです。これから描く空もきっと時間の経過とともに変化していくのでしょうね。出来上がりが楽しみです。

描き始めは緊張するものですが、参加者の皆さんに迷いは感じられません。スイスイと手を動かしながら空を描いていきます。「全体を塗りたくない」「ここに色を足した方がいいかしら」「太陽の光を表現したい」と思い思いの空を表現していきます。

気付けばいつもなら立ち上がって他のテーブルの作品を観に行く「途中鑑賞会」の時間です。今回は右脳スイッチが入ったのか誰も立ち上がりません。メインが「他のテーブルを観に行ってもいいですよ」と声をかけるとハッとしたのか、いつものように移動する人の姿がチラホラ。とはいえいつもよりも座って制作している人の方が多かったことにはビックリです!

「やめ時わからなくなっちゃった」という言葉の通り、最初の紙の色がわからないほど色をたくさん塗り重ねた深みのある「空」の完成です。

白い壁に作品が飾られるとまるで窓がたくさん出来たみたい!見ているだけでワクワクするようないろいろな空が広がりました。昔登った山で見た空、眩しすぎて目を開けていられないくらい眩しい光、七ヶ宿町の青空等、皆さん思い出いっぱいの空を描いてくださったそうですよ。

お家に帰ったら是非飾ってくださいね。お部屋がぱぁ~っと明るくなること間違いなしですよ。次回の講座は7月15日です。初夏に元気にお会い出来る日を楽しみにしています。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

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