日々の活動Blog

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!④

2017年3月25日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 湯原コミュニティーセンター、七ヶ宿町高齢者センター(関)

プログラム「立体 かぼちゃ」

前日から降り出した雪と冷え込みで山々の木々もうっすらと雪化粧し、晴れているのにまだ風はちょっと冷たい日でした。湯原、の両会場には、臨床美術を心待ちしてくださっていた皆さんが、開始時間よりも早々においでくださいました。

今年度最後のプログラムは「立体 かぼちゃ」です。まずは、かぼちゃの観察から。手にもって重さを感じたり、皮の硬さやゴツゴツした感触、表面の色をじっくりと観察しました。

観察しながら、「こんなにじっくり見たことなかったわ。」「どっちに花が咲くんだっけ?」「この辺は、サルが出てね。かぼちゃが実と抱えて持っていくから作らないのよね。」等しばし、かぼちゃ談義に盛り上がりました。

次は、材料づくり。新聞紙を破ったり、くしゃくしゃに丸めたり、るくる棒状にしたり、ねじったりと指の運動もかねて行いました

材料が整ったら、さっそく形作りに挑戦です。湯原講座は初めての立体ものなので、扱いにちょっぴり戸惑い気味。「これは大変だわ。」「難しい。」とつぶやきながらながらも、ぐっと握ったり、机に押し付けたりしながら形を作っていきました。関講座は「新聞紙は、たけのこでやったのよね。」と余裕の表情で取り組み始めました。

しかし、作り始めると、形を整えるのに意外と力が必要なため、立ち上がって奮闘する方々も。「形を作るのにがんばって、汗が出てきた。」「実際のかぼちゃを作るよりも手がかかるのね。」皆さん夢中になって形を作り上げました。

最後は、和紙で仕上げます。皆さん思い思いの色を重ねていきます。

出来上がったかぼちゃは、ゴツゴツ感表現したかぼちゃ。リアリティを追及したかぼちゃ。透かし和紙工夫してドレスをまとったようなかぼちゃ。など皆さんの個性があふれた、世界に一つだけのかぼちゃができ上がりました。

鑑賞会でも、一人一人のがんばりにあたたかい拍手が送られました。すてきなかぼちゃが、さるに持ち逃げされないか心配です。

出来上がった作品は、ぜひご家庭の目立つところに飾ってくださいね。パワーあふれる湯原・関の皆さま、5月にまたお会いしましょう!楽しみにしています。

写真協力:七ヶ宿町社会福祉協議会

 

【依頼講座】@河北町 サハトべに花に行ってきました!

2017年3月21日(火)
河北町 サハトべに花
プログラム「植木鉢に描く地中のアナログ画」

まだ肌寒い春分の日の翌日。河北町役場よりご依頼いただき4回目の高齢者対象の講座を担当させていただきました。今回の参加者は25名。開始30分前から来場された方もいました。4回全て受講したという方もいましたよ。講座への期待が伺われます。

これまではりんごやかぼちゃといったモデルを描く「具象画」ばかり。「抽象画」は今回初めての取り組みです。「皆さん何の種だかわかりますか?」メインの問いかけに「マリーゴールドかしら?」「これは知っているわ!アボカドでしょ」とあちらこちらから楽しそうな声が聞こえてきました。たくさんの種や根を前にすると、地中へのイメージも膨らみます。

種、土、根・・・個性豊かな地中の様子が植木鉢に表現されていきました。話し声ひとつ聞こえない時間もあり、集中している様子が伺われます。中には子供の顔や野菜等を描かれた方もいましたよ。


いよいよ鑑賞会です。スタッフが準備した手作りの雛壇に次々と作品が展示されると、会場から歓声が聞こえてきました。

メインが1つ1つの作品を手に取ると、はにかみながらも嬉しそうに手を挙げ下さいました。「いい色だね」「可愛らしいこと」会場からは自然とお互いの良いところを褒め合う言葉が聞こえてきました。

「家に帰ったら何を植えようかしら?」ほのぼのとした雰囲気の中、作品を手に皆さん笑顔で会場を後にされました。

【レポート】山形市市民活動まつりに参加してきました!

2017年2月19日(日)
霞城セントラル アトリウム
山形市市民活動まつり(主催:山形市市民活動支援センター連絡協議会)

数日前は暖かく春らしい雰囲気があったものの、早朝からは雪が降ったこの日。
寒い中でしたが、今年も山形市市民活動まつりに参加してきました。
NPOや、あらゆる分野の市民団体の方たちが集い、活動をPRするイベントです。

 
今回で参加は3回目。
作品や活動の様子の写真を前に、自分の言葉で臨床美術を説明していきます。
なかなか言葉だけだと説明が難しい…と毎回感じますが、自分たちの活動をアピールするチャンス!
とても貴重な時間となりました。
お時間のある方には、ミニワークショップで簡単な制作体験をしていただきました。
    
「わ~その色素敵ですね!春を感じる色ですね」
「勢いのある線!」

お友達同士、あるいはご夫婦で、お一人ででも。
ほんの短時間ですが、ミニワークショップを通して会話も弾みつつ、コミュニケーションを楽しむことができました。

臨床美術(クリニカルアート)ってこういうものなんですよ~!と、少しでも伝わればいいな…と感じながら。
今回も様々な方に臨床美術に興味を持っていただけたイベントとなりました。

もうまもなく3月…新年度に向けて準備をしていかねばならない時期です。
このイベント参加で気持ちをまた新たに!
2017年度に向かって進んでいきたいものですね。

【主催体験講座】「青首大根のちぎり絵」開催しました!

2016年11月20日(日)
東北芸術工科大学 アトリエ棟3階
プログラム「青首大根のちぎり絵」

昨日の寒さや雨も本日は小休止でしたが…秋も一層深まり、冬の足音は着々と近づいている季節です。
今回は、そんな季節にぴったり!プログラム「青首大根のちぎり絵」を体験講座で実施しました。
20名を超える参加者のみなさんが集まってくださいました。

制作の前に、みなさんで握手!一気に和やかムードに。
初対面でも、触れ合うと空気感が違ってきますね。

本日の主役!大根の登場です。
なでたり、持ってみたり…まじまじと大根を眺めることってなかなかないので、新鮮な時間です。

和紙を思い思いの形、大きさにちぎって、貼って…どんどん夢中になっていきます!
  

ふとした瞬間、和紙をちぎる音だけが響く会場の中…みなさんの集中力が高まっていきます。
 
和紙をたくさん貼りこんで、美味しい大根に仕上げていきますよ。
気持ちも入って、立って制作する方も!
「このピンクのところ効いてますね~」「葉っぱのところのわさわさした感じが出てる!」
ふと制作の手をとめて、周りの方の様子をみると「わ~すごい!」と歓声が!
周りの方の作品も見ると、刺激になってますます制作の手が止まらなくなってしまいます。
みなさん、納得のいくまで制作に取り組みました。

いよいよ鑑賞会!
大きめの用紙に制作するので、一斉に飾ると圧巻!みなさんの気持ちのこもった大根が完成しました。


畑の栄養をたくさんもらって育った、生命力あふれる大根ばかり!
まるっと、ごろっとしていて、本当に美味しそうです。


鑑賞会がはじまって…おひとり目を紹介すると、自然と拍手が!
そんな良い雰囲気で会場が包まれつつ、おひとりおひとりの作品をじっくりと味わいました。
実際に感想をお話いただきつつ、笑顔あふれる素敵な時間を共有できました。

アンケートより、参加者の感想をご紹介します。
※制作工程がわかる表記は、プログラムの著作権の観点より、表記を変えさせていただいております。ご了承ください。

「自分が感じている大根を表現できないものかもどかしさや『なんでこう自分はきっちり(どうしていいかわからない)やりたがるんだろう、もっとはみだして自由にいけたらなあ』と内面の葛藤を感じつつ楽しんでいましたが、途中で『あ、自分の心情が反映されているんだな、それでいいんだな』と気づけてからは俄然楽しめました。自分にとっても大きな発見でした。サポートしてくださったスタッフさんも丁寧で親しみやすくてありがたかったです。自分でも帰ってからやってみたいと思いました。」(30代女性)

「まわりの人としゃべるのを忘れるくらい夢中になりました。いつもはまわりの人と比べて自分はできているか、落ち度はないか、気をはりつめて生活しているのですが、自由に自分のやりたいことだけを楽しめる時間をいただけて本当にありがたかったです。気持ちがうきうきしました。次回も参加したいです。」(40代女性)

「しっかり準備されていて、安心感がありました。2時間があっという間でした。」(40代女性)

「やめたくなくなるほど、夢中になれました」(40代女性)

「親切にわかりやすく教えていただきました。輪郭ではなく、『みずみずしさを描く』『はちきれそうな様子を描くつもりで』という発想がとても新鮮でした。いろいろ考えているうちに無心になっていったのも、とても気持ち良かったです。」(40代女性)

「スタッフの方々、とても丁寧です。普段ほめられることがないので、照れて、ワクワクドキドキです。」(50代女性)

「笑顔で接していただき、安心して活動できました。材料が同じでも、いろいろな表現ができて面白かったです。また参加してみたいです。」(60代女性)

「今日は突然伺いましたが、体験できてよかったです。職場で普段ちぎり絵をデイサービスで行っていますが、制作を通して勉強させていただきました。」(50代女性)

「久しぶりに絵作りを体験でき、無心になれました。スタッフの方々ありがとうございました。楽しく時間をすごせました。」(60代男性)

「とても楽しかったです」(70代女性)

「初めての参加でした。臨床美術の言葉も知らずに、今日は楽しく勉強させていただき感謝しております。」(70代女性)

「講師の説明、スタッフの対応とても良く、アドバイスしてくださってよかったです。」(80代女性)

たくさんの嬉しい感想を頂戴しました!
今後も、講座を通して臨床美術の魅力を伝えていければと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!

【依頼講座】角田市に行ってきました!!

2016年11月17日(木)
宮城県角田市 角田自治センター
プログラム「青首大根のちぎり絵

去る11月17日(木)、宮城県角田市に行ってきました。
角田市内の高齢者を対象にした「いきいき笑楽校」には2月にもご依頼を受け お伺い致しましたので、今回で2度目となります。
今回は、「青首大根のちぎり絵」。20名の方が受講されました。

旬のだいこんを皆さんがどう表現されるか、ワクワクです。。

大根を良く観察してくださいね。
ひげやポツポツがいっぱいあります。

大根は、部分で味が違います。
「首は甘い」、「先は辛い」  それを和紙で表現する??
「力」が入り座ってはいられないご様子。
白い和紙に、こんなにもたくさんの種類がある事に驚かれていました。

和紙を貼るのが楽しくて楽しくて、ヤメラレない!

大根の甘さ、辛さがどんどん色づけられていきます。

「あら~かわいい大根だこと」「あら、そぅお」

「太くてりっぱなだごど~!」「わだしの脚とおんなじやぃん」と

楽しい会話があちらこちらで。女学生に戻ったような和気あいあいとした雰囲気です。

「みなさん、ヤメドキが肝心ですよ~」の声がけを合図に
いよいよ、鑑賞会です。


おひとりおひとり、お気に入りのところを伺っての心温まる鑑賞会。
真心と思い入れがたくさん詰まった青首大根のちぎり絵達。
この日の夜はお家の壁で、本日のことを思い返しながらご家族で鑑賞会をした方もたくさんいらっしゃったかもしれませんね。

皆さんの楽しそうな表情、笑い声、たくさんのパワーを頂き、角田市を 後にしました。
また、お会いできたらうれしいです。

 

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