日々の活動Blog

【研修会レポート】参加してきました☆全日本スイカ割り選手権in尾花沢

2016年8月7日(日)
山形県尾花沢市徳良湖 

朝から暑い…!まさに夏真っ盛りなこの日。
クリニカルアートやまがたでは、昨年に引き続き今年度も出張研修会を開催しました。
今年は、尾花沢市徳良湖へ!
なぜ、ここへ来たのかというと…

全日本すいか割り選手権大会に出場のため!
大会主催者、日本すいか割り協会会長の三浦さんと、わがクリニカルアートやまがた会員の高橋かおるさんが、2年前みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ(https://biennale.tuad.ac.jp/)内での企画にて出会ったご縁もあり、ぜひ尾花沢を訪ねようということで満を持して行ってまいりました。

すいかの食べ放題もあり、なんとも贅沢な光景…朝から暑い中、乾いた喉を潤してくれます。

全国ではここ尾花沢だけ!という全国すいか割り選手権大会。どんな盛り上がりとなるか、ワクワクです。
そして、私達の会の活動もぜひ知っていただきたいということで、クリニカルアートやまがた紹介コーナーを設置。
この大会にぴったり…ということで、プログラム「すいかの暑中見舞い」の作品を展示させていただきました。
今回展示のために、新作を制作!
食べ放題のスイカをほおばりつつ作品に見入ってくださる方、「パンフもらっていいですか?」と興味をもってくださる方もいらっしゃいました。

さぁ、いよいよ大会のスタート!
日本スイカ割り協会会長の三浦さんは、とてもスイカ愛に満ち溢れていらっしゃいます。
気合の入った格好が気持ちを表現しています!

クリニカルアートやまがたからは、2チーム エントリーしました。
意外に厳しいすいか割りのルール。指示役の的確なアナウンスがポイントです。スイカの割れ方でも点数が違ってきます。
すいか割りの他にも、すいかの早食い競争、すいかボウリング、すいかの種飛ばしも!
もうまさに大会のキャッチフレーズ「すいかにまみれろ!」がぴったりな内容が盛りだくさんです。会場も大盛り上がり!
観光でいらっしゃっていたのか、フランス人の方も大会に参加されていました。

わが会からは、1チームが見事予選突破!決勝へとすすみ…
結果、25チーム中10位に食い込むことができました!

子どもから大人、海外の方まで。いろんな方が楽しめるスイカ割り。
会場には、みなさんの明るい笑顔があふれ、さわやかな風が吹き抜けていました。
いつか、こちらのみなさんとも臨床美術の講座が、もちろん「すいか」のプログラムで!出来るといいな…と、思った瞬間でした。

大会参加の後は、尾花沢市の小学校と地元自治体の方が作った田んぼアートを鑑賞しました。
熊本地震の復興を祈念し、「くまモン」と尾花沢市のPRキャラクター「雪ごろう」が表現されています。

すいか割りで白熱した後は、田んぼアートを見てほっこりした気分になって帰ってきました。
今回も「五感で感じた」研修会となりました。

また来年、会員の絆を深められるような研修会を企画できたらと思います。

【依頼講座】七ヶ宿町に行ってきました!②

2016年7月18日(月)
依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 湯原コミュニティセンター、七ヶ宿町高齢者センター

プログラム「植木鉢に描く 地中のアナログ画」

朝から快晴!
夏の濃い緑が生い茂る山中を通り抜けながら、今年度2回目の講座のため宮城県七ヶ宿町へと行ってきました。
まずは湯原コミュニティセンターへ…
「あづいね~」と言いつつも、みなさんにこやかに会場に入っていらっしゃいました。

今回のプログラムは「植木鉢に描く 地中のアナログ画」。湯原の皆さんは、初めて抽象的な作品にチャレンジです!
「地中の中を自分の思うように、表現してみませんか?」との言葉かけに、「むずかしそうね~」と、戸惑いの声も…
でも、植木鉢に絵を描くなんて初体験!期待も膨らみます。


始めは戸惑いの声が聞こえたものの、いざ制作に入ってしまえば もう皆さんご自分の世界に入り込んで、描く手も止まりません!

オイルを使って、塗りこめたパステルの色を混色する場面では、「おぉ~!」との歓声が!
ご自分でも思いがけない色合いになって、どんどん表情を変えていく作品に引き込まれる瞬間です。

「なんだが、わがんなぃげんと~…」なんて心配そうな声が聞こえても…「この色素敵ですよ!」「この形、面白いですよね」とお声がけ。
すると、にっこり微笑み返してくださり、また描き進めて…ご自分だけの地中のアナログ画が、みるみるうちに完成していきます。
おひとりお一人が、「こうしたい!」という気持ちを持って、作品に向かいました。


完成した作品はカラフルで、とっても楽しい!
「仕上がりを想定して配色してみた」というようなお話も。
みなさん、自分の中の地中のイメージを、深く考えながら表現してくださったようです。

夏らしくて、どの作品も元気をもらえるようなパワーがあふれていますね。

午後は、七ヶ宿町高齢者センターへ。
講座がスタートする前から、参考作品を眺めつつ「今日はこんな作品つくるの??」と、みなさん興味津々!

地中のイメージを膨らませつつ、制作が始まります。

時々おしゃべりもしながら。リラックスした気持ちで制作を進めていきます。
「あら、その模様かわいいわ~」と、真似をして描いてみたり。
時折、周りを見渡して、面白い表現があればお互いに取り入れながら楽しんでいくのも臨床美術の醍醐味なんですね。

さぁ、完成!鑑賞会がはじまりますよ。

ぐるっと360度!全部が、みどころ満載の作品たち!
七ヶ宿の皆さんの作品も、パワーがみなぎっています。

作品をお一人ずつ紹介していくと、「これは〇〇さんの作品じゃない?」と自然と声があがります。
「これは、ヒマワリのイメージ。家の庭に咲くのよね」と、作品にこめたイメージを教えて下さったり。
自然とご自分の人柄や、込めた気持ちがあふれる素敵な作品となりました。

実際に使うこともできる、ご自分だけの植木鉢。
皆さんの思いを受けて、植える植物もぐんぐんと成長しそうな、そんな予感がします。

毎回、心待ちに、楽しみにしてくださっている方が多くいらっしゃるという湯原、七ヶ宿での講座。
次回も素敵な笑顔に会えることを、私たちも心待ちにしています。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

 

【依頼講座】レポート・らふらんす大江に行ってきました!

2016610日(金)
総合福祉施設 らふらんす大江
プログラム「カレンダードリッピング」

 

講座当日、山形はまだ梅雨入り前だというのに、まるで真夏のような晴天です。
青空の下、今年度も依頼を頂いた らふらんす大江さんにお伺いしました。

今年度一回目の講座は、『カレンダードリッピング』というプログラムです。
『ドリッピング』ってなんでしょう?
利用者の方と一緒に、大きな用紙にドリッピングのデモンストレーションをしました。
 
色水を垂らして、上下、左右に紙を動かしていきます。皆さん興味深々。
次々周りに集まって覗き込んでいます。
思い通りには行かない水の流れ、偶然の力を借りた不思議な模様ができあがりました。
これがドリッピングのおもしろさです。

さあ今度は皆さん、席に戻って自分の作品を作っていきますよ。
 
じっくり、じっくり流れを楽しむ方。二色、三色、どんどん色を重ねていく方。
予想外でこぼれた色水が、素敵なアクセントになったり、出来上がった形が魚や、果物に見えたり、色々な想像をかきたてます。
 
自分の誕生月だったり、お正月、もちろん今月(
6月)だったり…
皆さん素敵なアイディアで、それぞれの想いのこもった、未来が刻まれた世界に一つだけのカレンダーが出来上がりました。

本日の力作がずらり!思いがけないドリッピングの形を生かした、楽しい作品がいっぱいです。

自分の作品は自分で飾りたい!何度も経験した鑑賞会は皆さんが楽しみにしている時間です。
一人ひとりの作品を紹介していきながら
皆さんの笑顔が見られるこの時間は、私達にとっても一番嬉しい時間です。

帰り際、玄関までお見送りいただき、私たちの気持ちもほっこり。ありがとうございました!
次回は8月、又お会いしましょう。

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町に行ってきました!①

2016521(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会

【午前】会場湯原コミュニティーセンター」 プログラム「さつまいもの量感画」
午後】●会場「七ヶ宿高齢者センター」 プログラム「土偶」

平成28年度 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会主催の臨床美術講座、第1回目の今回は一日のうちに午前と午後の2回の開講です。

 

午前の部は主に 臨床美術を初めて経験される皆さんにお集まりいただきました。
数ある臨床美術のプログラムの中でも代表的な『さつまいもの量感画』に挑戦!です。

『わたし、絵なんて描くのとっても久しぶり』
『私にも、できるのかしら』
初めて参加される皆さんはそんな風におっしゃっていたのですが、とても明るく楽しい雰囲気で始まりました。

画材のオイルパステルを使う前に、モチーフのさつまいもをじっくりと観察。
を描くためなのですが、ただ見るだけではありません。
いつも いただいている さつまいもをじっくり触ったりなでたり、においをかいでみたり、そして 食べて。
普段とは ちょっと違った気持ちで さつまいもと接してみます。
ただ描くだけではない、臨床美術の準備です。

『皆さん、さつまいもはどういう料理でいただきますか?』との問いに、『ふかして食べたり、大学芋にしたり』と、皆さん。
『スウィートポテトは、茶巾絞りで』そして、『あんかけでもいただきます』とのこと。
さつまいものあんかけは 山形ではあまり聞かないのですが、ここ 七ヶ宿では一般的な料理だそうです。
こうして、モチーフを”感じる”ところから制作は楽しく始まりました。

 
最後には皆さんそれぞれの、今日 感じた サツマイモの量感画が完成!

午後の部の参加者の皆さんは、七ヶ宿町での臨床美術講座を以前にも受講されているリピーターの方々です。

皆さんからのリクエストで、今回のプログラムは「土偶」に決まりました。

一瞬 しん…と、静まりかえる会場。
願いを込めて制作が始まります。
太古の私たちの祖先も、こうして願いを込めて、粘土での造形をしていたのかもしれませんね。

ゆっくりとアートワークの時間が流れます。

なかなか思い通りにならない粘土細工ですが、少しずつ自分の形ができてきました。
講師とスタッフも一緒になって制作にかかわらせていただきました。

皆さんの願いのこもった土偶たち。
土偶に向ける皆さんのまなざしも、いつも以上に穏やかです。


土偶たちの こそこそ話が聞こえてくるような…そんな雰囲気が感じられますね。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

【依頼講座】宮城県七ヶ宿町に行ってきました!③

2016年3月11日(金)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉
協議会

会場 七ヶ宿町高齢者センター

プログラム「青首だいこんのちぎり絵」

 

本年度、最後の宮城県七ヶ宿町での講座です。日差しは暖かいものの雪がチラホラ。風に舞う花びらのような春の雪です。「寒いわね~」と言いながらも参加者の皆さんは笑顔で会場に入ってきましたよ。本日のプログラムは『青首大根のちぎり絵』です。申し込みの合言葉は「大根行くから!」皆さんの期待通りの立派な大根をご用意いただきました。

みずみずしい大根を持ってみたり、撫でてみたり・・・普段はすぐに包丁で切ってしまうところですが、今回は観察してみることから始めます。「葉っぱはザクッと切って捨ててしまうけどここが栄養あんのよ」大根は捨てるところがないくらい栄養価の高い野菜のようです。次にオイルパステルを使って大根の形を描いていきます。「実物よりも太くなっちゃった」「私のも大きいわよ」と笑い声が聞こえてきます。

いつの間にかぎゅっと実が詰まった大根になりました。いよいよ和紙で彩色です。色和紙をどこに使うか、白い和紙をどこに重ねるのか皆さん真剣です。気づけばビリビリと和紙をちぎる音だけが響き渡ります。

雲龍紙の特徴を活かしてヒゲ根を作ったり、和紙でこよりを作って表現したり、あえてのりをしっかりとつけずに柔らかく仕上げたりと皆さんとても個性的です。出来上がった作品が前に貼られると自然と拍手が聞こえてきました。

春らしい配色の優しい大根、サラダにしたら美味しい大根、現物の色をとことん追求した大根などなど・・・本物の大根に負けないくらい堂々とした立派な大根が勢ぞろい。どの大根もこだわりの詰まったどっしりとした仕上がりです。「どういう風に飾ろうかな?」作品を手にあれこれ考えている様子が印象的でした。今まで制作してきた中でも大きな作品ですからね。お部屋の中で存在感を放つこと間違いなしです。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

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