日々の活動Blog

【展示案内】子供たちを元気にする臨床美術 わくわくアート 作品展

◎被災地応援企画◎    わくわくアート作品展

私たちクリニカルアートやまがたの中には、東北4県(宮城・岩手・福島・山形)の東日本大震災地域、及び被災者に対し、臨床美術を用いた創作活動を行う支援グループ『東日本臨床美術・りぼん』( 通称 にほりぼ 、東日本在住の臨床美術士有志による) にて活動を行っているメンバーがいます。
 昨年10月から月1回、「わくわくあ〜と」と題して、山形市のあいびぃ保育園で3〜6才の園児が参加し臨床美術プログラムを実施してきました。
あいびぃ保育園とは、東日本大震災の為、山形市に避難してきた子供たちの通う保育園で、
1才〜6才までの32名の園児が通っています。(平成24年9月に認定NPO法人IVYが開園)
この一年間、保育園で実施してきた臨床美術プログラムの作品を、一挙に展示することとなりました!
この活動に参加しているメンバーより、「わくわくあ~と」の作品展についてコメントしていただきました。

「毎回、予想を越える園児達の発想やこだわりに、私たちも発見と刺激を受けてきました。子ども達が一生懸命制作した作品をぜひ多くの方々に見ていただきたいと思い、今回作品展を開くことにしました。子供たちを応援する沢山の方にご覧いただきたいと思います。
またこの活動を通して、子供たちの持つ無限の可能性を広げることが出来る臨床美術を多くの方に知っていただき、アートにも心を元気にする力があるという事を見ていただきたいと思います。」

臨床美術を通しての支援活動は、震災により心に大きな痛手を負い、今もなお不自由な状況にある方々の心の解放、充足感を引き出すきっかけとなっています。支援活動のひとつとして知っていただく良い機会ですので、ぜひご覧ください!

子どもたちを元気にする臨床美術 わくわくアート 作品展

日時  : 20141122()30() 23日、24日は、休館》
                        開館時間(am900pm930) 最終日のみpm400まで
場所  : 山形市総合福祉センター(山形市城西2222)1階ロビー
主宰  : 東日本臨床美術・りぼん
共催  : 認定NPO法人IVY(アイビー)  & あいびぃ保育園
入場料 : 無料

↓ クリックすると、チラシがご覧になれます。
わくわくアート作品展

  

【レポート】依頼講座「飛ぶ人」

2014年10月10日(金)
総合福祉施設   ら・ふらんす大江
プログラム「飛ぶ人」

施設の庭には、見事なラフランスが実り、職員の方が台風に備えて、収穫作業を急いでいるところでした。
「今年度締めくくりの講座なので、立体的な表現に挑戦したかった」という思いでメイン講師を務めたのは、小関里美さんです。

「飛ぶ」というキーワードから「飛ぶもの」を連想すると、ヘリコプター、ロケット、とんぼ、蛍…などがあげられました。
次に実際に体を動かし、ぴょん!と飛んでみたりして、イメージを膨らませていきます。

粘土の柔らかさを楽しみながら、いよいよ自分で思う「飛ぶ人」の制作です。粘土での造形が難しい方もいらっしゃいましたが、一人ひとりが工夫をしながら、作品を仕上げていました。

皆さんの発想がとても豊かで、個性あふれる作品が次々に出来上がりました!
皆さんの「飛ぶ人」。とっても元気でいきいきとしています!

鑑賞会では、自分のイメージした「飛ぶ人」を表現できた~と満足そうな様子が伝わってきて、こちらも嬉しくなりました!

最後に「ありがとうございました」のお礼の言葉と素敵な笑顔に見送られ施設をあとにしました。
今年度はこれで終了ですが、また来年もら・ふらんす大江の皆さんにお会いできればいいですね!

 

 

【依頼講座・募集】楽しい臨床美術体験講座

今年度も私たちクリニカルアートやまがたでは、いくつか依頼を受けて講座を実施しています。
今年は山形市男女共同参画センターさんより依頼を受け、11月に講座を開催します!お誘いあわせのうえ、ぜひご参加ください。

※お申し込み・お問い合わせは、山形市男女共同参画センターさんへ直接お願いいたします。

*山形市男女共同参画センター  主催事業 DV防止講座②*
    楽しい臨床美術講座  アナログ・フロッタージュ~

フロッタージュとは、凸凹したものに紙や布をかぶせて、その形状を写し取る技法です。今回のプログラム「アナログ・フロッタージュ」は、ボードに凧糸で思い思いの線を描き、その上にガーゼをかぶせてオイルパステルで彩色していきます。オイルパステルはとても発色が良く、色を重ねていくことで重層感のある作品になります。作品のイメージは制作者のコントロールや意識に関係なく偶然性にゆだねられます。
臨床美術(クリニカルアート)は独自のアートプログラムに沿った創作活動を通して脳を活性化し、私たちの心をときほぐしていきます。
「美術は苦手」という方も、初心者の方も大歓迎!一緒に楽しい体験をしてみませんか?
日時:11月16日(日)10時~12時
会場:山形市男女共同参画センター 5階 視聴覚室
講師:臨床美術士  安達奈緒子  ほか クリニカルアートやまがたスタッフ
対象:山形市・上山市・天童市・山辺町・中山町在住、または山形市在勤・在学の方  20名
材料費:300円(当日集金)
託児:1歳以上未就学児(無料、先着順、要予約)
※11月6日(木)まで、電話でお申し込みください。ただし、山形市以外の方はご相談ください。
申し込み・問い合わせ      023-645-8077(祝日を除く毎日 9時~17時)

↓こちらをクリックするとチラシがご覧になれます。
141116 DV防止講座チラシ

【レポート】依頼講座 「なすの量感画」

2014年9月12日(金)
総合福祉施設      ら・ふらんす大江
プログラム「なすの量感画」

少し遅くなりましたが、今年度2回目となる、ら・ふらんす大江での講座の様子をご紹介します!
今回もたくさんの笑顔、あったかな雰囲気で迎えていただき、講座をスタートしました。
メイン講師は桑山幸子さん。
本日のモチーフは、ぱんっと実のはった、つやつやのなす。

1年ぶりのオイルパステルでの制作でしたが、みなさん集中してどんどん描いていらっしゃいました。
その集中力には施設の職員の方も驚かれるほど!

やさしい色合い、ダイナミックさ、深みのある色の重なり、リズミカルな構成などなど。みなさん思いおもいの「なす」の作品が完成しました!


今回もすてきな作品、すてきな笑顔に触れ合うことができました。
参加者の「また来てね~」のうれしい声に見送られ、ほっこり。

来月10月は、ら・ふらんす大江さんでの今年度最後の講座となります。
次はどんな作品に出合えるのでしょう?楽しみですね!

 

【レポート】依頼講座 「いろいろな線と色で遊ぼう」

2014年8月22日(金)
会場:東向陽台公民館
プログラム「いろいろな線と色で遊ぼう」

楽しかった夏休みももうすぐ終わり。こんがりと日焼けした子供達に会いに富谷町にある東向陽台公民会へ行ってきました。宮城県内からの依頼は七ヶ宿町に続き2件目です。今年初めての子供対象講座ということで、ワクワクした気持ちで会場へと向かいました。今回の参加者は22名。職員の方によると臨床美術を初めて体験するということなので、まずはじゃんけんゲームで緊張をほぐします。本日の導入担当は小山さんです。『じゃんけん』といってもただの『じゃんけん』じゃありません。じゃんけんキング(?)の桑山さんと対決したり、後出しで勝ったり負けたり・・・小山さんから次々に出される課題に子供達も真剣に取り組みます。「やったぁ!勝った」という声と笑い声とで会場が一気に賑やかになりました。

今回のメイン講師は草刈さんです。普段から子供達と向き合っているだけあって優しい口調で語りかけます。「新しいオイルパステルは折って下さい」という声掛けに「いいの?」と不安そうな顔をしながらもポキポキと楽しそうに折る子供達。

初めて触るオイルパステルで思い思いに画面を構成していきます。それぞれの個性が光る作品の完成です。

今回の鑑賞会は、各グループのサブの皆さんが担当しました。子供達のこだわりを聞きながらお互いの作品の良いところを誉め合います。どの作品も力作揃いです。


グルーブごとの鑑賞会が終了するといよいよ全員の作品を黒板に並べます。色とりどりの作品が並び会場がぱっと明るくなりました。

「全員の作品を並べて1つの作品になったらいいのに」と前方に座った男の子が言いました。たくさんの個性が集まればより素敵な作品になるのかもしれませんね。子供達の優しい気持ちが伝わってきました。「お家に持って帰ったらどこかに飾ってね」という草刈さんの問いかけに「お部屋」「リビング」「トイレ」と子供達の楽しそうな声が聞こえてきました。お家に帰ってお父さんやお母さんとどんなお話をしたのかな?とついつい気になってしまいました

高橋かおる(クリニカルアートやまがたメンバー)

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