日々の活動Blog

【レポート】依頼講座 「なすの量感画」

2014年9月12日(金)
総合福祉施設      ら・ふらんす大江
プログラム「なすの量感画」

少し遅くなりましたが、今年度2回目となる、ら・ふらんす大江での講座の様子をご紹介します!
今回もたくさんの笑顔、あったかな雰囲気で迎えていただき、講座をスタートしました。
メイン講師は桑山幸子さん。
本日のモチーフは、ぱんっと実のはった、つやつやのなす。

1年ぶりのオイルパステルでの制作でしたが、みなさん集中してどんどん描いていらっしゃいました。
その集中力には施設の職員の方も驚かれるほど!

やさしい色合い、ダイナミックさ、深みのある色の重なり、リズミカルな構成などなど。みなさん思いおもいの「なす」の作品が完成しました!


今回もすてきな作品、すてきな笑顔に触れ合うことができました。
参加者の「また来てね~」のうれしい声に見送られ、ほっこり。

来月10月は、ら・ふらんす大江さんでの今年度最後の講座となります。
次はどんな作品に出合えるのでしょう?楽しみですね!

 

【レポート】依頼講座 「いろいろな線と色で遊ぼう」

2014年8月22日(金)
会場:東向陽台公民館
プログラム「いろいろな線と色で遊ぼう」

楽しかった夏休みももうすぐ終わり。こんがりと日焼けした子供達に会いに富谷町にある東向陽台公民会へ行ってきました。宮城県内からの依頼は七ヶ宿町に続き2件目です。今年初めての子供対象講座ということで、ワクワクした気持ちで会場へと向かいました。今回の参加者は22名。職員の方によると臨床美術を初めて体験するということなので、まずはじゃんけんゲームで緊張をほぐします。本日の導入担当は小山さんです。『じゃんけん』といってもただの『じゃんけん』じゃありません。じゃんけんキング(?)の桑山さんと対決したり、後出しで勝ったり負けたり・・・小山さんから次々に出される課題に子供達も真剣に取り組みます。「やったぁ!勝った」という声と笑い声とで会場が一気に賑やかになりました。

今回のメイン講師は草刈さんです。普段から子供達と向き合っているだけあって優しい口調で語りかけます。「新しいオイルパステルは折って下さい」という声掛けに「いいの?」と不安そうな顔をしながらもポキポキと楽しそうに折る子供達。

初めて触るオイルパステルで思い思いに画面を構成していきます。それぞれの個性が光る作品の完成です。

今回の鑑賞会は、各グループのサブの皆さんが担当しました。子供達のこだわりを聞きながらお互いの作品の良いところを誉め合います。どの作品も力作揃いです。


グルーブごとの鑑賞会が終了するといよいよ全員の作品を黒板に並べます。色とりどりの作品が並び会場がぱっと明るくなりました。

「全員の作品を並べて1つの作品になったらいいのに」と前方に座った男の子が言いました。たくさんの個性が集まればより素敵な作品になるのかもしれませんね。子供達の優しい気持ちが伝わってきました。「お家に持って帰ったらどこかに飾ってね」という草刈さんの問いかけに「お部屋」「リビング」「トイレ」と子供達の楽しそうな声が聞こえてきました。お家に帰ってお父さんやお母さんとどんなお話をしたのかな?とついつい気になってしまいました

高橋かおる(クリニカルアートやまがたメンバー)

【レポート】依頼講座「指で描く版画」

2014年8月8日(金)
総合福祉施設      ら・ふらんす大江
プログラム「指で描く版画」

私たちの会が立ち上げの年より依頼を受けお世話になっている、大江町の施設 ら・ふらんす大江にて講座を実施してきました。
参加者は施設を利用している知的障がいを持った皆さん。施設にて講座を実施するのももう3年目、参加者のみなさんや施設のスタッフの皆さんも私たちを温かく迎えてくださいました。

メイン講師は、筆者の安達が務めました。

作品のテーマは「夏」です。
参加者の皆さんにいくつか夏らしいものを挙げてもらいながら、イメージを膨らませていきます。



出来上がった瞬間…あちこちで「おー!」「いいね~」と歓声が! 複雑な色合いが画面に表れてきていて、すごい!の一言。 どれも素敵な作品に仕上がりました。 渋くて良い色合いで模様も面白い作品も多く、浴衣の柄にしたらきっと素敵かも!と思わせる作品もありました。

恒例の鑑賞会では、コメントをしている時参加者の皆さんのちょっとはにかんだ顔が見られ、私たちスタッフの気持ちも和ませてくれる瞬間です。
夏らしいイメージがいっぱいつまった作品を鑑賞し、最後にはお互いに拍手をし合って講座を終えました。
ら・ふらんす大江さんには今年度初めて伺っての講座でしたが、参加者の皆さんだけでなく私たちスタッフも楽しませていただきました。
次回の講座は9月です。また、ブログにて様子をご紹介します。お楽しみに!

安達奈緒子(クリニカルアートやまがたメンバー)

【レポート】「なすの量感画」実施しました! in 上山市中川地区公民館

2014年7月22日(火)
上山市中川地区公民館
公民館事業 第4回女性学級きらり
プログラム「なすの量感画」

今回のブログは、会のメンバーである桑山幸子さんが実施した講座の紹介です。

講師を務めた桑山幸子さん

上山市中川地区公民館では、事業のひとつとして「女性学級”きらり”」という講座が開かれています。
月1回公民館に集まり、お花を生けたり、創作活動をする講座で、同地区にお住いの女性の皆さんが参加されています。
公民館のスタッフの方が桑山さんと以前よりお知り合いだったこともあり、この女性学級”きらり”で臨床美術をやってみては…という運びとなり、桑山さんが依頼を受け、実施しました。

当日は参加者の皆さんに、なすをご持参いただくことをお願いしていました。
参加者の皆さんはご家庭で野菜を育てていらっしゃる方がほとんど。こちらでもなすを用意していきましたが、スーパーで売っているものにはない面白い形やサイズのなすが勢ぞろい! 漬物にしたらおいしそうなものや、真っ白ななすをもってきていただいた方もいらっしゃいました。
普段やらないことにチャレンジする連続でしたが、みなさん一生懸命取り組んでくださいました。

そしていよいよ完成!夏にぴったりな明るく楽しい作品となりました。


最後に、桑山さんより参加者のみなさんの作品について一人ずつコメントをしてくださいます。
「とっても勢いがある構成ですね!」「今にも動き出しそう!」時折、制作途中に頑張っていたポイントも取り上げながら、作品から感じるそれぞれの良さを見つけてコメント、拍手で鑑賞会を終えました。
難しかった…と感じた方もいらっしゃいましたが、日常から離れて一生懸命制作した達成感や楽しさを感じてくださった方が多くいらっしゃったようでした。
暑い中でしたが、最後まで集中して参加くださり、ありがとうございました。
また、開催に関してご協力いただきました公民館の方々に御礼申し上げます。

上山市中川地区公民館HP   http://www5.ocn.ne.jp/~nakagawa/
公民館ブログ     http://nakagawa1.blog.ocn.ne.jp/blog/

安達奈緒子(クリニカルアートやまがた)
写真提供:上山市中川地区公民館

【レポート】臨床美術体験講座「風の流れのコラージュ」

2014年7月13日(日)
東北芸術工科大学3階 アトリエ棟
プログラム「風の流れのコラージュ」

メイン講師を務めた工藤悦子さん

今回実施したプログラムは「風の流れのコラージュ」。
詩的な雰囲気が感じられるタイトルですが、講座では、独創性あふれる作品が次々に生まれました。
講座の様子を紹介していきます!

まず初めに緊張をほぐすためのちょっとした体操から…
メイン講師の工藤さんを中心に音楽に合わせて体を動かしました。(曲は工藤さんチョイスのLady Gaga”You & I”!)
初めて講座に参加された方も多く、身体を動かすことで緊張もほぐれていったようです。

いよいよ本番です。
工藤さんの声掛けから、自分が表現したい風のイメージを膨らませていきます。
イメージに合う色をオイルパステルを使って、表現していきます。



はじめ戸惑いつつ制作を始めた方も、いつのまにかどんどんイメージが膨らみ自分の世界に浸って、制作に夢中になっていく様子がうかがえました。

完成した作品は、さっそくテーブルごとで鑑賞会です。

自分の作品に対する思いをお話すると、参加者同士「色きれいね~」「この形いいね」と自然と作品の良いところをコメントしあう様子がありました。

最後には、全員の作品を並べてみんなで鑑賞会です。
本当に素敵な作品ばかり!参加者のみなさんの思いがつまった風のイメージが出来上がりました。
作品を前にして、こんな表現があったんだ!真似してみたい!と、盛り上がりました。


そして数名、代表で前に出ていただいて、改めて鑑賞しました。鑑賞会での皆さんの表情は、ちょっと恥ずかしそう…でも晴れやかで、優しい笑顔があふれていました。
楽しかった!と多くの皆さんがおっしゃってくださいました。

参加者の方の感想を一部紹介します。
「紙の両面に色をつけるのが面白かった。くるくる(紙を)まいたり、折ったり、いろいろな形になるのが楽しい」(女性/30代)
「2時間いっぱい頭を使いましたが楽しかったです!特に紙を切るのが面白かった。他の人の作品を見るのも楽しかった。スタートが同じなのに、仕上がりが人それぞれで、素敵な時間を過ごせました!」(女性/20代)
「苦手なコラージュ…やはり立体的に何かを作り表現するのは難しいです。皆様の表現方法が素晴らしく、とても参考になり刺激を受けました。何でもありで、失敗もないのが嬉しいかも」(女性/50代)
「思い出の風…誰と、どんなにおいだったか思い返していたら、うるうるしてきました。そんな経験もよかったです。スタッフの方の折々のいいねの声がけが意欲をわかせてくれました」(女性/40代)
「作品作りといっても、自分のイメージがつまらないものなのでは…?とためらいを今まで持っていましたが、たくさんの方から鑑賞していただき感想をいただいて、とても嬉しかったし、楽しかった」(女性/20代)

体験講座を通して臨床美術の魅力を感じとっていただけたようです。
参加された皆さん、本当にありがとうございました。

次の体験講座は、秋~冬以降に開催予定です。
再び素敵な時間をみなさんと共有できるよう、準備をすすめていきます。
次回もお楽しみに!

安達奈緒子(クリニカルアートやまがたメンバー)

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