感性のワークショップ『感覚を気づく』
2012年10月15日
クリニカルアートやまがたには、臨床美術士ではないけれども私たちの活動に共感し会員となってくださる方もいらっしゃいます。ダンサーであり振付家の加藤由美さんもそのお一人です。彼女はダンスを手法としていますが、方法は違えど、わたしたち臨床美術士と同じように人それぞれが持っている「感性」に着目したワークショップを近年展開しています。
今回、私たちメンバーも、自分の感性を高める機会がほしいということになり、加藤先生にお願いしてワークショップを開催していただくこととなりました。
一般の方も参加可能ですので、気軽に参加してみませんか?
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加藤由美 感受性を高める感性のワークショップ
『感覚を気づく』
このダンスワークショップでは、何かの結果を得ようとするものではなく、またご自分の何かを変えようとするものでもなく、その時のご自身と一緒に、ただここにいるという感覚を感じることで、あるがままのご自身を身体で感じていきます。日常の当り前からご自分の感覚に改めて気づいていく。知っていたけど意識していなかった自分の感覚を感じてみる事を体験してみませんか?
◎ワークショップ概要
ワークショップ名:「感受性を高める感性のワークショップ『感覚を気づく』」
日時:2012年11月10日(土)10:00~12:00
会場:悠創館講師:加藤由美(ダンサー/振付家)
住所:山形市大字上桜田366(TEL:023-635-6031)
対象:一般
参加費:1300円(クリニカルアートやまがた会員1000円)
※参加費には保険料が含まれます。
服装:動きやすく、寒くない服装
持ち物:内履き、歩きやすい外履き(天候によっては外を歩きます)、飲み物、タオル
主催:工藤悦子(クリニカルアートやまがたメンバー/臨床美術士)
協力:クリニカルアートやまがた
◎加藤由美プロフィール
ダンサー、振付家。ダンススペース主宰。2003年「国民文化祭やまがた」の総合開会式ダンスの振付とソロ出演。2006年アメリカコロラド州にて、地元のインディアンダンサーグループとダンススペースの合同公演。2008年アメリカユタ州とグランドキャニオンにて、ダンススペース公演。2010年ギリシャのメテオラとカランバカにてダンススペース公演。代表的即興作品に「みず音」(2010、2012)、「ひとひら」(2011)がある。近年は身体感覚をダンスで表現することを大切に活動を続けている。東北芸術工科大学身体表現非常勤講師、東北文教大学付属幼稚園ダンス講師。
◎お問合せ・お申込み
クリニカルアートやまがた(工藤)
E-mail:ettchipi(アットマーク)gmail.com

「マチスとのコラボレーション」講座
2012年10月3日
6月にも依頼講座をさせていただいたケアハウス「らふらんす大江」で9月28日、第二回目の臨床美術講座「マチスとのコラボレーション」を開催しました。今回のプログラムも約30名の参加者のみなさんが3グループに分かれて行いました。二回目ということもあって雰囲気もリラックス。制作ではオイルパステルの使い方に慣れた方もいたようで積極的に描いていらっしゃったようです。
今回のプログラムは、これまでのブログでもご紹介してきたように、マチスが描いた不定形な形の中から自分の気になる形を探しだし、いろんな色の線で囲んでいくことを楽しむものですが、描いているうちに色を重ねたりスクラッチに夢中になったり、思いおもいの線や面、点の表現を楽しんでいらっしゃいました。

上の写真は一つのグループの作品です。担当した臨床美術士の高橋さんは、「分割した12面全部にそれぞれの味わいが表現されていて、重層的な作品になりました」と話していました。参加者のみなさんが作業に集中する様子をみて、職員の方から驚きの声をいただきましたが、これも施設の職員の方々がついてくださり、臨床美術士の説明をそれぞれの参加者のみなさんに合わせてフォローしていただいたことも大きかったと感じています。
らふらんす大江のみなさん。次回の講座も楽しみにしていてくださいね!
安達奈緒子(クリニカルアートやまがたメンバー)
大地の芸術祭「はつがの家」
2012年9月23日
越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町)で3年に1度のペースで開催されている国際芸術祭「大地の芸術祭」が、今年も7月29日〜 9月17日の51日間にかけて開催されました。 このアートイベントは、地域の内在する魅力をアートの力で発掘し発信していくことが大きな目的とされ、国際的に活躍する著名な国内外アーティストが訪れ、忘れ去られつつある地域の魅了を再生するアート作品を次々と生み出しています。
今年で5回目をむかえたこの芸術祭で、今回、臨床美術学会の開催と臨床美術を紹介する作品展示とワークショップを行う「はつがの家」が出展(概要は以下をご覧ください)されると聞き、学会参加もかねてクリニカルアートやまがたメンバー5人で行ってきました。
「大地の芸術祭の里」
「造形芸術研究所」での紹介ページ

「はつがの家」は、新潟県十日町市にある元歯科診療所を、臨床美術のワークショップ会場と展示空間にしていました。上記の写真は診察室だったと思われる部屋にあった臨床美術のオイルパステル。会期中ここで「いろいろな線と色であそぼう(はつがの家バージョン)」を行い、たくさんの方が参加されたそうです。メンバーの中にはこのワークショップのお手伝いをしてきた方もいらっしゃいます。

オイルパステルで制作した作品は、この部屋を出てすぐの廊下の壁にずらりと飾られてあり、参加されたみなさんが楽しんで描かれた痕跡が感じられました。描かれた方の数だけ線や色の美しさ、混色のバリエーションがあります。じ〜っと見入ってしまい飽きることがありませんでした。

これは粘土を「握る」という原始的な行為に目や鼻をつけて作る臨床美術のプログラム『土偶』。体の中に作った方の願いを混めた石が入っています。日本庭園に見立てたかのような砂の文様の中心におかれて心なしか土偶がイキイキしているように見えます。通常の臨床美術の講座では、作られた作品はすぐ持ち帰っていただくことが多いため展示をする機会があまり無いのですが、クリニカルアートやまがたでも臨床美術の魅力をお伝えする機会として山形駅前「ゆうキャンパスステーション」(ファミリーマート横)で参考作品を展示させていただいているのでこの展示方法はとても良い刺激になりました。

これは『飛ぶ人』。紙粘土を使い「空を飛んでいること」をイメージするプログラムです。天井からテグスでつり、さきほどの『土偶』と同じ部屋に展示されていました。時々揺れていて浮遊感たっぷりでとても素敵な展示でした。
他にも直径1mくらいはあるかと思われる巨大な『立体・かぼちゃ』の作品。オイルパステルで描かれた量感画『サツマイモ』『人参』が『はつがの家』を埋め尽くしていました。またカフェなども併設され、地元の野菜を使ったカラフルなオリジナルスィーツや飲み物なども楽しめ、臨床美術の魅力を五感を使って楽しみながら伝える場所となっていました。
樋口雅子(クリニカルアートやまがたメンバー)
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