【依頼講座】七ヶ宿町に行ってきました!②
2019年7月17日
【依頼講座】 ら・ふらんす大江に行ってきました①
2019年6月22日
【依頼講座】七ヶ宿町に行ってきました!①
2019年5月19日
【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑦
2019年3月17日
2019年3月16日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 湯原コミュニティーセンター
プログラム「点と線のトートバック」
本日は七ヶ宿町湯原地区にて2期生の皆さんにお集りいただきました。「おととい雪降ったんだよ」部屋に入ってくると皆さん口々に冬に逆戻りしたかのような天気の話題を口にされています。確かに車窓から見えた道路の脇には白い雪が積もっていました。しかし吹く風はほんの少し柔らかく、春が傍に近づいてきているような雰囲気です。本日は春のお出掛けにピッタリのプログラム『点と線のトートバック』です。無地のトートバックを前に皆さん真剣な面持ち。どのような作品が出来上がるのか楽しみですね。

まずは点を表現します。「貼ってみましょう」とは言われても1点目はやはり戸惑いますよね。本日初参加の方もおり、皆さん少々迷いを見せたものの1枚貼ると、なんだか楽しくなってきたのでしょうかリズミカルにポンポンと貼っていました。

点を離したり、近づけたり大きさを合わせたり皆さんそれぞれ思い思いのデザインに集中していきます。


お次は線です。潔く1本の線を引いてみると画面が引き締まって見えてきますね。1本目が決まると皆さんの手が一気に加速していきました。三角に切ったり、細く切ったり、繋げてみたり・・・「あら~なんだか真っすぐ切れなくて曲がってしまったやぁ」という声も聞こえてきましたが、真っすぐでない方が手作りの良さが出て私は好きですよ。



気づくと皆さん黙々と作業をしています。静かな空間の中で時計の音だけが聞こえる場面が何度かみられました。集中していて時間の感覚がなくなる。まさに脳が右脳に切り替わった瞬間ですね。「ふぅ~」大きなため息が聞こえました「これで終わりでないんでしょ?こっからきっと色つけとかあるんだよ」茶目っ気たっぷりに先読みしたセリフが聞こえてきて会場が笑いに包まれました。



その通りですよ。とはいえ先が読めるようで読めないのが臨床美術の面白いところです。私たちでも完成形はわからないのですから。春を感じる色を選んだら点と線の上に重ねていきます。トートバックの色が真っ白ではなくキナリなので、白やパールも綺麗に映えて素敵ですね。






作品が完成しました。鑑賞会の始まりです。テープの跡がくっきりと目立つ濃い色も春らしい優しい色合いもどちらも素敵な仕上がりです。雪がすっかり溶けて春本番を迎えたら、皆さん何を入れて持ち歩くのかしら・・・想像するとワクワク楽しくなりました。桜の季節が待ち遠しいですね。来年度1回目の講座は5月を予定しています。また皆さんにお会い出来る日を楽しみにしています。
写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会
【依頼講座】宮城県七ヶ宿町へ行ってきました!⑥
2019年3月14日
2019年3月4日(土)
依頼講座 宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会
会場 七ヶ宿町高齢者センター(関)
プログラム 「点と線のトートバック」
うららかな日差しが心地良い七ヶ宿町。私たちがこの町を訪れる日は不思議といつも良いお天気です。「おはようございま~す」開始時間前にもかかわらず、皆さん早々と会場入りしてくださいました。今回の講座は1・3期生合同です。今日は何を作るのかな?皆さん興味深々な様子です。

「本日のプログラムは『点と線のトートバック』です」とメインから説明はあったもののいつもは登場する参考作品は見当たりません。あえて先入観をもたずに制作するのも面白いものですよ。今回は「型染め」をしますというメインの言葉に一瞬戸惑いの表情を見せるも皆さん至って冷静です。

ここ数年抽象的な作品を制作してきただけあって、無地のトートバックを前にしても余裕の表情です。


それではまずは「点」を表現していきます。どこにどのように貼ったらいいのかわからないという声が聞こえてきましたが、いつの間にやら皆さん大中小様々な点をリズムよく並べています。

点の次は「線」です。この線の表現では七ヶ宿町の皆さんのセンスが光ります。小さく切って隙間を作ったり、細く切ったり、波打つ線を表現したり、三角を作ったり・・・「あれ?最初に貼った点の位置変わりました?」と尋ねるとはにかみながら「この方が面白いかと思って」とお話くださいました。点と線、線と点どちらが先かというよりも楽しむ気持ちが大切ですよね。


個性輝く素敵な作品の数々。気づけば皆さん立ち上がって隣のテーブルの作品を見て回っていました。

「あら~ステキだね」「山みたい」「こういうテープの使い方いいわね」と参加者同士による鑑賞会が始まりました。七ヶ宿町の皆さんはとても誉め上手。講座の雰囲気がいつもあたたかいのは皆さんの人柄によるものですね。




さぁ春の色を選んだらいよいよ彩色です。いつの間にかシーンと会場が静かになりました。黙々と色を重ねて世界に1枚だけのオリジナルのバックを制作します。



完成です!色とりどりのバックが並ぶと室内が一気に華やかになりました。



鑑賞会が始まりました。メインが1点1点作品を見ていくと会場からは拍手が聞こえてきます。時折、メインが剥がし忘れたシールを発見する一幕も見られ、会場は笑い声に包まれていました。楽しいひと時をありがとうございました。もうすぐやってくる桜の季節には、是非バックを持ってお出掛けくださいね。
写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会
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