【レポート】依頼講座「立体かぼちゃ」
2013年10月19日
2013年10月11日(金)に、先月に引き続き「らふらんす大江」で、今年度最後となる講座を実施しました。

今回のプログラムは、「立体かぼちゃ」。メイン講師は工藤悦子さんです。かぼちゃをイメージしたお洋服でのご登場です。
アイスブレイク代わりの運動を利用し、握力が弱い方を考慮しながら新聞紙を破ったり、くしゃくしゃと丸めたり、握ってねじったりしながら制作の下準備。本番に徐々にうつっていきます。


私たちが用意したモチーフのかぼちゃもありましたが、らふらんす大江のみなさんが育てたかぼちゃも急きょ参加!
ユニークで可愛らしいかぼちゃがどんなふうに表されるのでしょうか?



みなさん、色遣いに個性が光ります。かぼちゃがカラフルに変化し、制作に集中している様子が印象的でした。
個性的で美味しそうなかぼちゃ達が勢ぞろいとなりました!


最後の鑑賞会では、メイン講師がそれぞれの作品の素敵なポイントをコメントします。みなさんご自分のかぼちゃが完成して嬉しそうなご様子。
自分の作品の番の時は恥ずかしそうにされていましたが、しっかりと手を挙げ「楽しかった!」と感想を頂きました。
筆者は久しぶりの訪問となりましたが、参加者のみなさんが回を重ねるごとに制作に関して集中度が高まっているように感じました。そんなみなさんと過ごす時間は、自分自身も充実感を感じる一時です。「らふらんす大江」のスタッフの皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。
安達奈緒子(クリニカルアートやまがたメンバー)
【レポート】依頼講座「さつまいもの量感画」
2013年9月25日
2013年9月13日に、総合福祉施設「らふらんす大江」(大江町)で開催した臨床美術講座「さつまいもの量感画」の様子をご報告します。
同施設での臨床美術講座は、年3回。今回は前回の土偶に続き今年2回目です。昨年から数えると5回目とあって私たちのことを覚えている人もチラホラ・・・姿を見るなり「今日は何をするの?」と笑顔で迎えて下さいました。

今回のメイン講師はクリニカルアートやまがたメンバーの千葉さんです。参加者の方々に「いろいろ感じていただくこと」を心がけている千葉さんらしく季節の話題で皆さんの気持ちを盛り上げていきます。
綺麗に並んだオイルパステルが登場し、皆さんの表情も一段と明るくなります。回を重ねるごとに色選びも慣れてきたようで、さつまいもの様子をじっくり描いていきます。

ずっしりと重さの感じられるさつまいもの完成です!大好きなさつまいもが黄色く輝いているという作品も…なるほど、そんな味見してみたくなるようなさつまいもばかり。お互いの作品を眺めながら皆さん満足気な顔をしています。
最後は恒例の鑑賞会です。千葉さんが作品ごとに感想を伝えていきます。名前が呼ばれると「は~い」と元気に手を挙げて下さる方もいらっしゃいます。どの作品もモデルのさつまいもよりも魅力的に仕上がっていました。気付けば焼き芋が食べたくなる季節ですね。


高橋かおる(クリニカルアートやまがたメンバー)
【レポート】臨床美術×フェリシモ
2013年9月6日
ファッション、子供服から雑貨といった商品のオンラインショッピングサイトの「フェリシモ」では、臨床美術の教材を開発し通販商品として販売しています。臨床美術を気軽に体験していただける機会になるとおもいますので、クリニカルアートやまがたのブログでもでもご紹介したいと思います。
フェリシモは、2011年より「しあわせの学校」を始動し、イベントや講座などを多数実施しています。

その活動の一つで、文化的事業で震災復興支援を行う「しあわせのイベント・催事」を実施。この2013年8月~11月にかけても、各地での様々な臨床美術講座の実施を支援しています。
こころをひらく アートに親しむ 臨床美術体験2013
また企業力を活かして「500色の色えんぴつ」の開発。ちょっとお高いですが値段に見合う美しい色鉛筆は圧巻です。一つひとつの色に創造力が膨らむような素敵な色名が命名がされています。(ぜひ以下のサイトをご覧下さい)
500色の色えんぴつ
過去にこのブログでも、フェリシモさんがこの色鉛筆を使って開催したワークショップの様子をご紹介させていただきました。


臨床美術で使用する画材やこれまでフェリシモさんが開発した臨床美術の教材セットは、「お絵かき道具」というより、私たちの「五感を引き出す道具」と言った方が良いかもしれません。また一人ひとりの創造性に着目したプログラムは、いわるゆ一般的にイメージする「お絵かき」と違い、上手に描くことが目的ではなく、描く前に「対象を五感で感じる」ことを重要視しています。感じたことを表したものがたまたま「作品」というものになる、そんな感覚に近いかもしれません。
臨床美術の世界をお伝えできる機会が増えていきそうで、わたしたちクリニカルアートやまがたメンバーも今後のフェリシモさんの活動に着目していきたいと思います。
樋口雅子(クリニカルアートやまがたメンバー)
【レポート】臨床美術講座「土偶」
2013年8月12日
ちょっと遅くなってしまいましたが、2013年6月14日に、ケアハウス「らふらんす大江」(大江町)で開催した臨床美術講座「土偶」のご報告を。
同施設での臨床美術講座は、2012年より開始。年間3回実施し、今回で4回目です。初めて利用者の皆さんにお会いした時は、お互いの緊張があったせいかなんとなく目線が合わない雰囲気がありましたが、今ではワクワクした笑顔でテーブルに座り、講座が始まるのを待っていて下さいます。
挨拶もそこそこに早速講座を開始。今回のメイン講師はクリニカルアートやまがたメンバーの草刈さんです。まずはアイスブレイクで体操を行いました。体全体にギュっと力を入れて縮んで〜、つぎにパッと体をのばして〜の動きをを繰り返します。体や肩がリラックスしてきます。

さて。緊張もほぐれたところで制作開始。みなさんにさまざまな土偶の写真を配り、まずは土偶とはどんなものかイメージを膨らませてもらいます。土偶のかたちや模様は思ったより様々です。

資料写真を片手に、土偶の説明をする草刈さん。いろんな土偶の写真を用意してきて下さいました。参加者のみなさんは説明を聞きながら、手元の土偶の写真を熱心に見入っています。

今回の土偶は、ただの土偶ではありません。自分の願いを込めた「願いの石」を埋め込んで作ります。そこでまず「自分の石」を決めます。同施設のスタッフの方が近くで集めて下さった様々なおおきさや形の石の中から、自分の気に入ったものを選んでいるところです。写真はいつも仲がよいお二人が、一緒に石を決めているところです。

次に石に願いを込めます。両手の中に大切に石を握り願います。その様子があまりにもキュートなため撮影してしまいました。これまでも素敵な作品の数々を制作して下さいましたが、今回もどんな土偶を作って下さるのかとても楽しみです。

願いの石を粘土の中に入れて、ギュ〜っと握ります。

めり込んだ指や平らな手のひらの形が粘土に残り、これからどんな模様を描こうか、想像力がわいてきます。

その形を活かして土偶に文様や顔を刻み込んでいきます。握った形をいかして模様を入れる方法を説明する草刈さん。

みなさん、どんな形に握ったかな?と見回してみました。こちら、どれか1個に石が入っています!たくさん願いが叶いそうですね。なかなかいいアイディア。

こちらはスライムのようなポテッとした土偶。七夕の時にお願いした事を思いだして石に願いました。願いの内容は秘密です。

こちらのかわいらしい土偶。作っている方に似てるかもとメンバー&スタッフで評判になりました。

一見、「たいら」に見えるこの土偶にもちゃんと石が埋められています。

1時間半にもわたる講座でしたがあっという間でした。集中して作業したのでお疲れになったのではないかと思います。

以下は今回のみなさんの作品です。説明しきれないたくさんの魅力的な作品が完成しました。一つとして似ている作品が無いという事もありますが、作られた方にどの土偶もなんとなく似ている気がします。不思議ですね。。

樋口雅子(クリニカルアートやまがたメンバー)
【レポート】すいかの暑中見舞いを作ろう!
2013年8月8日



8月3日(日)に東北芸術工科大学アトリエ棟で実施した臨床美術の体験講座「すいかの暑中見舞いを作ろう!」のレポートを同大学の生涯学習プログラムのブログにアップいただきました!
クリニカルアートやまがたとしては初のお子さんを対象にした講座。前回のきゅうりに続き、瑞々しさたっぷりの採れたて東根産スイカをテーマに、子どもたちは、小さな身体で大きなスイカの重たさを感じたり、実際に食べてみて甘味や瑞々しさを感じたり、スイカの繊維までをよく観察して、一つひとつ描きました。ぜひご覧下さい。
http://plusart.tuad.ac.jp/blogdetail/2132/
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