日々の活動Blog

ワークショップ&展示開催!@済生まつり in 山形済生病院

2019年9月14日(土)
山形済生病院 済生まつり
プログラム「色面とマチエール」


気持ちのよい秋晴れ!爽やかな日となった週末の初日、山形済生病院の「済生まつり」にてワークショップを開催してきました。
今回は、以前病院内で展示を行ったことがある社会福祉法人愛泉会のぎゃらりーら・ら・らさんよりお声がけいただいたことがきっかけでした。
私たちがクリニカルアートやまがた立ち上げ以来、臨床美術の講座でお世話になっている総合福祉施設らふらんす大江さんの作品展と同時に会員の作品展示もどうだろうか…との内容で、合わせて済生まつりでワークショップも!大変ありがたい機会をいただき、会員同士協力してこの日に向けて準備を進めてきました。

病院関係の方はもちろんのこと、近隣の方々など多くの方で朝から大賑わい!
取り急ぎ準備を整えて、さぁワークショップの始まりです!

 
プログラムは「色面とマチエール」。臨床美術の代表的画材であるオイルパステルを使って重色・混色の美しさ、色が重なるごとに絵肌が変化していくプログラムです。
今回はお一人での参加はもちろん、親子で、兄弟・姉妹で、ご夫婦で、ご家族で…様々な世代の方々に体験していただきました。
ふたりが同じ色でスタートしても、次に選ぶ色や色の重ね方、塗り方の違いで完成した時には全然違う雰囲気の作品に!
 
「なるほど、これがマチエールってことか!」「ぼこぼこ、ざらざらして面白いね。」「秋らしい素敵な雰囲気!」「森の中のような重厚感があるね」「今日の爽やかな秋空にぴったりな色合い!」…などなど、制作をしながらいろんな声が聞かれました。ミニ鑑賞会をして作品の素敵な部分を伝えると、みなさんにっこり笑顔!
短時間ではありますが、臨床美術の良さを少しでも感じていただけたワークショップになったかと思います。

展示は、山形済生病院本館売店に続く廊下壁面と南館2階ギャラリーにて行っています。
らふらんす大江さんは、講座でお伺いするのが今年で8年目になりました。私たち会員自身も作品を見て、「懐かしいな」「このプログラムの時はこんなことがあったな」と楽しく思い出します。
作品から、らふらんす大江のみなさんのパワーを感じていただけたらと思います。
会期は10月5日午前中まで展示を行っています。ぜひご覧ください。
  

【依頼講座】らふらんす大江に行ってきました!②

201989日(金)
総合福祉施設 ら・ふらんす大江

プログラム名 「クレイペイント 揺れる熱帯魚」

連日の30度越えの暑さが、めずらしくやわらいで感じられた本日。らふらんす大江様の本年度2回目の講座に行ってまいりました。
気温はいく分落ち着いていましたが、「待ってたよ~」と熱いお迎えをして下さる利用者の方もいらして、本当に嬉しい限りです。
今回のプログラムは「クレイペイント揺れる熱帯魚」です。
講座の前から窓に熱帯魚の雰囲気作り‼   魚の話をすると、“ざっこ„ “さんま„ と   身近な名前がとび出してきました。
熱帯魚?ひらひら 泳ぐ?どんな色? わあ、なんだかおもしろい形!
どんな魚が泳ぎだすか楽しみです。

そして、今回魚を描くのに使うのは…
おだんごができそうな白い粘土!
” ギュッ、ギュッ„と 画面にすりつけていくのは初めての体験?!
気持ちよく“ギュウ„ 丁寧に“ギュウ„



何色の熱帯魚にしようかな?色を加えていきます。 どんどん手が進みます。どんどん熱帯魚の表情が変わっていきます。
魚たちが泳
ぎやすいように仕立てたら…、さあ完成! 窓に貼って鑑賞会の始まりです。
皆さんの熱帯魚が軽やかに揺れています。


ゆったりと 泳いでいそうな魚 うろこが美しい魚 かわいらしい目も、勢いのあるヒレも 熱帯の海で存在感ばっちりの魚たち!
海の中に、こんな熱帯魚が泳いでいたら、きっと楽しい海ですね 。

次回は10月です。また皆さんに楽しんでいただけるプログラムを用意して伺いたいと思います。    

【依頼講座】七ヶ宿町に行ってきました!②

2019年7月13(土)
宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会 依頼講座
プログラム「スタンピングで描く紫陽花」

7月だというのに肌寒い日が続いていましたが、久しぶりの夏らしい暑さが戻った日に七ヶ宿町に行って参りました。
今日の制作のモチーフは、紫陽花。各家庭の庭先や七ヶ宿に向かう道路沿いにも色とりどりの紫陽花が咲き乱れ、この季節にまさにピッタリ!のプログラム。

講座の会場にも、参加者の皆さんのお庭に咲いていた紫陽花が沢山持ち寄られ、テーブルに飾られた紫陽花を見ながら、皆さん紫陽花談義に話がはずみました。
しかし、作品制作に入ると会場の空気は一変…!

今回の重要ポイントの下地作りに悪戦苦闘!色を選ぶためのヒントをそれぞれ確認しながらの制作となりました。
下地が出来上がっても、「本当にこの色でよかったのかしら?」「失敗した気がする」など不安な気持ちをかかえてしまった方も…しかし、スタッフの「下地だから、大丈夫!これから皆さんの紫陽花、バッチリお化粧しますからね~」の声掛けに、笑顔になって次の工程に取り組まれました。

紫陽花の色をじっくり観察し、下地の上に思い思いの色をのせていきます。
ぽんぽんと軽快に色をのせていく方、ゆっくりと配色を考えながら色をのせていく方・・・
一人ひとり自分の紫陽花が徐々に出来上がっていきます。


「あら~いいごど~」「色きれいだ~」と、制作中でも自然と鑑賞会が始まる七ヶ宿講座ならではの風景♪
みなさんの様子をみて、また自分の作品をどうしようか…と、再び思案し、手を加えていきます。

出来上がった作品は、どれも見事なものばかり!
作品が出来上がってみると、下地の効果がバッチリあらわれた素敵な紫陽花になっていましたよ。






色とりどりの紫陽花と作品が無事完成した喜びの笑顔で埋め尽くされた会場になりました。

次回は9月になります。皆様の笑顔にお会いできることを楽しみにしています。

【依頼講座】 ら・ふらんす大江に行ってきました①

2019 年 6 月 14 日(金)
プログラム「ガラス絵<梅雨の空>」

今年度もらふらんす大江様より年 3 回のご依頼をいただきました。一回目のプログラムは 梅雨の空を思いながらも、晴れ間から光を感じる光景を透明板に描く「ガラス絵」です。
今までも色々な素材に絵を描いてきましたが、今回は初めて透明の板に梅雨の空を表現し ていきます。今日はあいにくの(?)の快晴です。そこで皆さんには雨が降りそうな空や、 空気、雨の日に似合う花などを思い描いてもらいました。前の週には雹(ひょう)が降ったとか。そし ていよいよ、透明の板に思い思いに感じた色の絵の具をのせていきます。選んだ色によって 空の色が様々に変化していきます。どの空も素敵です。

あ!ぽつりぽつりと雨が落ちてきましたよ。初めは静かにシトシトと。もっと降ってきまし たよ!どんな音でしょう?「ザーザーザー」あちこちで声が聞こえます。風が吹いてきた ら?メインの手の動きをじっと見つめる利用者の方々。さあ、皆さんも声に出しながら雨を 降らせてみましょう!大きな雨粒、小さな点々の雨、太くて力強い雨、霧のように細い雨。


雨が上がり光が差し込みます。裏から見る景色も全く違います。これが透明板に描く醍醐味 です。


楽しみにしている鑑賞会では、自然に椅子を移動させ作品がよく見える位置に座ってくだ さいました。 遠くから見ると又違った風景が広がります。竜巻のように上に登っていく雲。細かい線が銅版画のように繊細な雰囲気をかもしだします。何気ない力の加減や色の混ざり具合で、全く 違う作品が出来上がるこの瞬間は、いつも感動的です。 なかなか活動に入れず、最後の最後で絵本の挿絵のように風景を描いてくれた利用者さん が、帰り際にはにかみながらもピースサインを贈って下さいました。

【依頼講座】七ヶ宿町に行ってきました!①

2019年5月11日(土)
依頼講座 七ヶ宿町社会福祉協議会
七ヶ宿町高齢者センター&湯原コミュニティーセンター
プログラム「ドリッピングカレンダー」

今年度も宮城県七ヶ宿町社会福祉協議会さまにご依頼をいただき、七ヶ宿町に行ってまいりました!
不思議と七ヶ宿町へ赴く時は本当にいい天気…講座に向けて気持ちが高まります。
この日、平成から令和へ元号が変わってから初めての講座となりました。


「新しい令和という時代になったので…改めて、今日はみなさんで握手から始めたいと思います!」とメイン講師からの言葉。
お互いに見知ったメンバー同士、握手をするとハニカミながら皆さん笑顔に!
握手をするだけで、なんとなく会場があったかい雰囲気に包まれます。

本日のお題は「ドリッピングカレンダー」です。
カレンダーはわかるけど、ドリッピングなんて聞いたことがない!という方がほとんど。頭の周りに???が飛び交う中…
絵の具をたらして、さぁ!絵の具の旅の始まりはじまり~♪
    
思い通りにいかない絵の具の流れ方に、「おっとっと!」「わ~大変大変…」「こっちに行きたいのに行かないわ~」とあちこちから声が聞かれ、会場が盛り上がっていきます!
「これ、どうするの…」不安げな表情だった方も、絵の具の思いがけない動きに思わず笑顔がこぼれます。
「こうするといいかも~」と指先をうまく使いながら紙に振動を加えたり…
絵の具の混ざり方や偶然できる形が楽しめるドリッピングに、興味津々で取り組んでいらっしゃいました。

最後はカレンダーに仕立てていくこのプログラム。
仕立ての仕方にも、工夫がたくさん!個性が光ります。
 

出来上がった作品を貼りだすと自然と「あら、この形いいね~」「素敵だね~」と言葉が飛び交います。
新時代を飾る、カラフルで元気になる!オリジナル令和カレンダーの完成です。
 
 
お一人ずつ作品をご紹介。みなさんの構成力には、本当に毎回驚かされます!
大胆な色づかい、見れば見るほど作品の世界観に引き込まれます。
笑顔があふれ、とても温かい時間です。

  
最初は「これはどんな作品になるの…?」と、頭がじりじりと悩むような時間もあったけれど、終わってみると皆さんの表情はスッキリ!
七ヶ宿町に伺うようになって5年ほど経ちますが、臨床美術の醍醐味とも言える抽象的なプログラムにもチャレンジして楽しんでいただいていることが、とてもうれしく思います。
七ヶ宿町の皆さんの日常に、このカレンダーがきっと彩りを添えてくれることでしょう。
次回は7月!個性豊かな作品、みなさんの笑顔にお会いできるのが楽しみです。

写真提供:七ヶ宿町社会福祉協議会

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